「子どもが虫に刺されて赤く腫れている…」
「このまま様子を見て大丈夫?病院へ行った方がいい?」
子どもは公園や外遊びなどで虫に刺される機会が多く、刺された場所が赤く腫れたり、かゆくなったりすることがあります。
多くの虫刺されは自宅で様子を見られますが、刺された虫の種類や症状によっては、早めの受診が必要になることもあります。
この記事では、子どもの虫刺されで確認したいポイントや受診の目安、自宅でできる対処法について分かりやすく解説します。
子どもの虫刺されでよくある症状
虫に刺されると、刺された場所を中心に次のような症状が出ることがあります。
- 赤くなる
- 腫れる
- かゆくなる
- 痛みがある
- 少し熱を持つ
- 小さな水ぶくれができる
症状の強さには個人差があり、刺された直後よりも時間がたってから腫れやかゆみが強くなることもあります。
多くは時間とともに少しずつ改善しますが、腫れが広がる場合や全身症状がある場合は注意が必要です。
まず確認したいポイント
虫刺されを見つけたら、患部だけでなく子どもの全身状態も確認しましょう。
- 何の虫に刺された可能性があるか
- いつ刺されたか
- どこを刺されたか
- 赤みや腫れがどのくらいあるか
- 腫れが広がっているか
- かゆみや痛みが強いか
- 発熱などほかの症状があるか
- 呼吸や顔色に変化がないか
可能であれば、刺された直後の状態や、腫れが変化していく様子を写真に残しておくと、受診時の参考になります。
様子を見られることがある虫刺され
次のような状態であれば、緊急性が高くないケースもあります。
- 赤みや腫れが刺された場所の周辺に限られている
- かゆみや軽い痛みが中心
- 普段通りに反応している
- 水分が取れている
- 呼吸が普段通り
- 顔色に大きな変化がない
このような場合は、患部を観察しながら自宅でケアできることがあります。
ただし、子どもによって腫れ方には差があるため、「腫れているから必ず危険」「腫れていないから絶対に大丈夫」とは判断できません。
こんなときは病院へ相談しよう
腫れや赤みがどんどん広がる
刺された場所の腫れが時間とともに大きくなっていく場合は、経過をよく確認しましょう。
腫れが広範囲に広がる、強い痛みがある、症状が悪化している場合は、小児科や皮膚科などへ相談してください。
強い痛みがある
強い痛みが続く場合は、一般的な蚊などの虫刺されとは異なる可能性もあります。
特に、ハチなどに刺された可能性がある場合は、刺された虫の種類や症状を医療機関に伝えましょう。
膿が出ている・赤みが広がっている
刺された場所を強くかいて皮膚に傷ができると、そこから細菌が入り、感染を起こすことがあります。
膿が出る、痛みが強くなる、赤みが周囲へ広がる、熱を持った状態が続くなどの場合は受診を検討しましょう。
発熱など全身の症状がある
虫刺されのあとに発熱した場合、必ずしも虫刺されそのものが原因とは限りません。
感染症など別の原因が重なっている可能性もあるため、発熱のほかに、ぐったりしている、食事や水分が取れない、呼吸がおかしいなどの症状がないか確認しましょう。
ハチに刺されたときは特に注意
ハチなどに刺された場合は、刺された場所の腫れだけでなく、全身に症状が出ていないか確認することが大切です。
次のような症状が出た場合は、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーの可能性があります。
- 全身にじんましんが出る
- 唇や舌、のどが腫れる
- 咳やゼーゼーする呼吸が出る
- 息苦しそう
- 繰り返し吐く
- ぐったりする
- 顔色が悪い
- 呼びかけへの反応がおかしい
このような症状がある場合は、単なる虫刺されとして様子を見ないでください。
こんな症状なら119を考えて
虫刺されのあとに、次のような症状がある場合は緊急性が高いため、119番を検討してください。
- 息苦しそう
- 激しくゼーゼーしている
- 呼吸が弱い
- 唇が紫色っぽい
- 顔色が明らかに悪い
- 意識がもうろうとしている
- 呼びかけても反応が悪い
- けいれんがある
- 強いアレルギー反応が疑われる
厚生労働省も、子どもについて「激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう」「呼吸が弱い」「くちびるの色が紫色」「顔色が明らかに悪い」などを、迷わず119番を考える症状として案内しています。
マダニに刺された場合は注意
山や草むらなどでマダニに刺された可能性がある場合は、一般的な蚊などの虫刺されとは分けて考えましょう。
マダニは皮膚にしっかりと付着していることがあります。
無理に引き抜いたり、つぶしたりせず、医療機関へ相談することをおすすめします。
また、厚生労働省は、マダニに刺された後は数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状があれば医療機関を受診するよう案内しています。
山や草むらで遊んだあとに、見慣れない虫が皮膚についていた場合は、刺された場所と時間を覚えておきましょう。
自宅でできる虫刺されの対処法
患部をやさしく洗う
刺された場所は、石けんと流水でやさしく洗い、清潔にしましょう。
強くこすったり、皮膚を傷つけたりしないようにしてください。
かゆみや腫れが気になるときは冷やす
かゆみや腫れが気になる場合は、濡らしたタオルなどで患部を冷やすと楽になることがあります。
保冷剤を使用する場合は、直接皮膚に当てず、タオルなどで包んでください。
長時間冷やし続けるのではなく、子どもの様子を見ながら行いましょう。
かきむしらないようにする
かゆみが強いと、子どもは患部をかいてしまいます。
爪を短く整え、皮膚を傷つけないようにしましょう。
傷ができると、そこから細菌が入り、感染につながることがあります。
市販薬は年齢や使用方法を確認する
虫刺され用の薬には、使用できる年齢や成分、使用方法などに違いがあります。
子どもに使う場合は、製品の説明を確認し、年齢に適したものを選びましょう。
症状が強い場合や、どの薬を使えばよいか分からない場合は、薬剤師や医師に相談してください。
虫刺されの写真を撮っておくと診察に役立つことも
虫刺されは、受診するころには赤みや腫れが小さくなっていることがあります。
そのため、症状が強いときに写真を撮っておくと、診察時の参考になる場合があります。
次のような情報も一緒に記録しておくとよいでしょう。
- 刺された時間
- 刺された場所
- 遊んでいた場所
- 虫を見たかどうか
- 腫れが始まった時間
- 腫れが広がったかどうか
- かゆみや痛みの程度
- 発熱や嘔吐などほかの症状
夜間に受診するか迷ったら#8000
夜間や休日に虫刺されを見つけて、「今すぐ病院へ行った方がいいの?」と迷うこともありますよね。
呼吸が苦しい、意識がおかしいなど緊急性が高い場合は、#8000ではなく119番が優先です。
そこまでではないものの、受診するか迷う場合は、子ども医療電話相談「#8000」を利用できる場合があります。
#8000では、子どもの症状について小児科医師や看護師に相談し、受診の必要性や家庭での対応についてアドバイスを受けられます。
利用できる時間帯は地域によって異なるため、厚生労働省の最新情報を確認してください。
まとめ
子どもの虫刺されは、赤みや腫れ、かゆみなどが出ても、多くは自宅で様子を見られることがあります。
ただし、次のような場合は注意が必要です。
- 腫れや赤みがどんどん広がる
- 強い痛みが続く
- 膿が出る
- 発熱など全身の症状がある
- ハチなどに刺された可能性がある
- マダニが付着している可能性がある
さらに、虫刺されと一緒に息苦しさ、ゼーゼーする呼吸、唇や舌の腫れ、ぐったりする、意識がおかしいなどの症状が出た場合は、緊急性があります。
このような場合は119番を検討してください。
夜間や休日に受診するか迷ったときは、#8000を利用する方法もあります。


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