昼間は元気だったのに、夜になったら熱が出てきた……。
「朝になると熱が下がるけど、病院に行ったほうがいい?」と不安になるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
子どもの体温は1日の中でも変化しますが、「夜だけ熱が出る=問題ない」とは限りません。
風邪などの感染症によって発熱している場合もあるため、熱の数字だけではなく、子どもの元気・水分・おしっこ・呼吸などを一緒に確認することが大切です。
この記事では、子どもが夜だけ熱を出すときに考えられる原因や、夜間に確認したいポイント、受診の目安、自宅でできる対処法について分かりやすく解説します。
子どもが夜だけ熱を出すのはなぜ?
子どもが夜になると熱を出す場合、まず考えられるのが風邪などの感染症による発熱です。
感染症による発熱では、時間帯によって熱の高さや体調の変化が見られることがあります。
また、子どもの体温は1日の中でも変動するため、夕方から夜にかけて体温が高くなることもあります。
ただし、夜に熱が出たというだけで「大丈夫」と判断することはできません。
熱の高さだけを見るのではなく、子どもの全身状態を確認することが重要です。
風邪などの感染症
子どもの発熱でよくある原因のひとつが、風邪などの感染症です。
発熱のほかに、次のような症状がないか確認してみましょう。
- 鼻水や鼻づまり
- 咳
- のどの痛み
- 食欲の低下
- 嘔吐や下痢
- 発疹
- 耳を痛がる
こうした症状が一緒に出ている場合は、熱だけでなく全体の症状を見ながら経過を確認しましょう。
発熱のほかに症状がないか確認する
夜だけ熱が出たときは、「何℃あるか」だけではなく子どもが普段と比べてどうなのかを確認することが大切です。
特に、元気があるか、水分がとれているか、おしっこが出ているか、呼吸が苦しくないかなどをチェックしましょう。
夜だけ熱が出たとき、まず確認したい5つのこと
夜に発熱したときは、次の5つを確認してみましょう。
- 元気や反応は普段と変わらない?
- 水分はとれている?
- おしっこは出ている?
- 呼吸は苦しくない?
- 熱以外の症状はない?
体温だけを見て判断するのではなく、子どもの全身状態を確認することがポイントです。
① 元気や反応は普段と変わらない?
声をかけたときに普段どおり反応するか、顔色や機嫌はどうかを確認しましょう。
熱があっても、ある程度元気があり、普段どおり反応している場合があります。
一方で、ぐったりして反応が悪い、意識がおかしいなど、明らかに普段と違う場合は注意が必要です。
② 水分はとれている?
発熱中は汗をかいたり、食事や水分をとる量が減ったりすることがあります。
水分がとれているか確認しましょう。
一度にたくさん飲ませるのではなく、飲める量を少しずつ与える方法でも構いません。
③ おしっこは出ている?
水分が十分にとれているかを見るために、おしっこの回数や量も確認しておきましょう。
おしっこが極端に少ない、長時間出ていない場合は、脱水などの可能性もあるため注意が必要です。
④ 呼吸は苦しくない?
呼吸の様子も重要なチェックポイントです。
息苦しそうにしていないか、呼吸が明らかに速くないか、胸やお腹を大きく動かして苦しそうに呼吸していないか確認しましょう。
呼吸が苦しそうな場合は、熱の高さに関係なく医療機関への相談を検討してください。
⑤ 熱以外の症状はない?
次のような症状がないかも確認しましょう。
- 何度も吐いている
- 強い腹痛がある
- 激しく痛がっている
- 発疹が出ている
- 耳を強く痛がっている
- けいれんが起きた
熱以外の症状が強い場合は、単に体温だけを見て様子を見るのではなく、医療機関への相談を考えましょう。
夜間の発熱に備えておくと安心なもの
夜に子どもの体調が変化したとき、すぐ体温を確認できるよう、家庭で使いやすい体温計を準備しておくと便利です。
体温計を含め、赤ちゃんとの生活で役立つ育児グッズはこちらで紹介しています。
夜だけ熱が出ても、すぐに救急受診とは限らないケース
夜に熱が出たからといって、必ずしも夜間救急を受診しなければならないわけではありません。
たとえば、
- 水分がとれている
- おしっこが出ている
- 呼吸が苦しくない
- 普段どおり反応している
- ある程度眠れている
- 強い痛みや繰り返す嘔吐がない
このような状態であれば、緊急性が高くないケースもあります。
日本小児科学会も、経口摂取が可能で、普段どおり眠れている場合には、夜間に無理に受診せず翌日にかかりつけ医を受診する方法を示しています。
ただし、これは「夜なら必ず朝まで待っていい」という意味ではありません。
子どもの状態が悪化したり、明らかに普段と違う様子がある場合は、時間帯にかかわらず医療機関へ相談しましょう。
1歳の子どもが発熱したときの具体的なチェックポイントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
こんな症状があれば夜間でも受診を考えて
次のような症状がある場合は、夜間であっても医療機関への相談を検討しましょう。
ぐったりしている
声をかけても反応が悪い、いつもより明らかに元気がない、ぐったりしている場合は注意が必要です。
単に眠そうなのか、反応そのものが悪いのかを確認しましょう。
水分がとれない
何度すすめても水分を飲めない、飲んでも吐いてしまうなど、水分が十分にとれない場合は注意が必要です。
おしっこが少ない
おしっこの量や回数が明らかに少ない場合も、脱水の可能性があります。
発熱中は水分がとれているかとあわせて確認しましょう。
呼吸が苦しそう
息苦しそうにしている、呼吸が明らかに速い、胸やお腹を大きく動かして呼吸しているなどの場合は、早めに医療機関へ相談してください。
けいれんが起きた
発熱中にけいれんが起きた場合は、まず落ち着いて子どもの安全を確保しましょう。
けいれんが長く続く、繰り返す、意識が戻らないなどの場合は救急要請が必要になることがあります。
熱性けいれんについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
熱性けいれんが起きたらどうする?落ち着いて対応するためのポイントを解説
何度も吐いている
嘔吐を繰り返して水分がとれない場合は、脱水につながる可能性があります。
発熱だけでなく、嘔吐の回数や水分がとれているかも確認しましょう。
夜に熱が出たときの自宅での対処法
子どもの状態を確認しながら、無理のない範囲で次のように対応しましょう。
水分を少しずつ与える
発熱中は水分が不足しやすいため、飲めるものを少しずつ与えましょう。
一度に大量に飲ませるのではなく、子どもの様子を見ながらこまめに水分をとらせることが大切です。
食事は無理に食べさせない
熱があるときは食欲が落ちることがあります。
食事を無理に食べさせるよりも、まずは水分がとれているかを確認しましょう。
暑くしすぎない
寒がっている場合は衣服や布団で調整しますが、汗をかいているのに厚着をさせ続ける必要はありません。
室温や服装を調整して、子どもが過ごしやすい環境を作りましょう。
解熱剤は「熱の数字」だけで判断しない
解熱剤は、体温の数字だけを見て使うのではなく、子どものつらさや水分摂取なども考慮して使用することが大切です。
使用する場合は、医師や薬剤師から指示された用法・用量を守りましょう。
子どもの解熱剤を使うタイミングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
子どもに解熱剤はいつ使う?使う目安と注意点を分かりやすく解説
「朝には熱が下がった」なら大丈夫?
夜に熱が出ても、朝になると熱が下がっていることがあります。
しかし、朝に熱が下がったというだけで、病気ではないと判断することはできません。
朝になったら、次のポイントを確認してみましょう。
- 元気が戻っているか
- 水分がとれているか
- おしっこが出ているか
- 呼吸に問題がないか
- 食欲があるか
- 熱が再び上がっていないか
- ほかの症状が出ていないか
熱が繰り返し出る、体調が悪そう、ほかの症状が強くなっているなどの場合は、日中にかかりつけ医へ相談しましょう。
夜間や休日に「病院へ行くべき?」と迷ったら#8000
「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」
「朝まで様子を見ても大丈夫?」
夜に子どもが発熱すると、このように判断に迷うことがありますよね。
そんなときに利用できるのが、子どもの救急相談窓口「#8000」です。
#8000では、子どもの症状について、医師や看護師などに相談することができます。
受診したほうがよいか、自宅で様子を見てもよいかなど、受診の判断に迷ったときの相談先として活用できます。
ただし、対応時間は都道府県によって異なるため、利用する際は確認してください。
「#8000ってどんなときに使うの?」という方はこちらの記事も参考にしてください。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
夜だけ熱が出たときに覚えておきたいこと
子どもが夜だけ熱を出したときは、「何℃あるか」だけで判断しないことが大切です。
まずは、次の5つを確認しましょう。
- 元気や反応
- 水分がとれているか
- おしっこが出ているか
- 呼吸が苦しくないか
- 熱以外の症状がないか
特に、ぐったりしている、水分がとれない、おしっこが少ない、呼吸が苦しそう、意識がおかしい、けいれん、繰り返す嘔吐などがある場合は注意が必要です。
夜間の受診に迷ったときは、地域の対応時間を確認したうえで#8000を利用する方法もあります。
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この記事のまとめ
子どもが夜だけ熱を出す場合、風邪などの感染症が原因になっていることがあります。
夜に熱が出たときは、体温だけではなく、元気・水分・おしっこ・呼吸・意識などを確認しましょう。
朝になって熱が下がっていても、それだけで問題がないとは判断できません。
子どもの状態が悪い、呼吸が苦しそう、水分がとれない、意識がおかしい、けいれんがあるなどの場合は、夜間でも医療機関への相談を検討してください。
受診するか迷ったときは、#8000に相談する方法もあります。
なお、この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を行うものではありません。子どもの症状や状態に不安がある場合は、医療機関へ相談してください。


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