「子どもの体に突然赤いブツブツが出た…」
「かゆそうだけど、病院へ行った方がいい?」
子どもの体に突然赤く盛り上がった発疹が出ると、初めて見たときはとても心配になりますよね。
蕁麻疹(じんましん)は突然現れることがあり、しばらくすると跡を残さず消えることもあります。
一方で、蕁麻疹と一緒に呼吸の異常や唇・舌の腫れ、繰り返す嘔吐などが出ている場合は、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が疑われることがあります。
この記事では、子どもの蕁麻疹の原因や受診の目安、自宅でできる対処法について分かりやすく解説します。
子どもの蕁麻疹とは?
蕁麻疹は、皮膚の一部が突然赤くなったり、盛り上がったりする症状です。
強いかゆみを伴うことも多く、体のさまざまな場所に現れます。
一つ一つの発疹はしばらくすると消えて、別の場所に新しく出てくることもあります。
そのため、「さっきまであった発疹が消えたから別の病気」というわけではありません。
ただし、発疹の見た目だけで蕁麻疹と判断するのは難しい場合もあります。
子どもの蕁麻疹の主な原因
子どもの蕁麻疹には、さまざまな原因があります。
- 食べ物
- 薬
- 風邪などの感染症
- 虫刺されなどの刺激
- 汗や温度変化などの刺激
- 皮膚への圧迫や摩擦
- 原因を特定できないもの
特に子どもの蕁麻疹では、原因を一つに特定できないこともあります。
「何かを食べた直後だから、必ずその食べ物が原因」とは限らないため、発症した時間や直前の行動、食事、薬などを記録しておくと診察の参考になります。
蕁麻疹が出たときに確認したいポイント
蕁麻疹を見つけたら、発疹だけでなく子どもの全身状態を確認しましょう。
発疹以外の症状はないか
まず確認したいのは、蕁麻疹以外の症状が出ていないかです。
- 咳が出ている
- ゼーゼー、ヒューヒューしている
- 声がかすれている
- 息苦しそう
- 唇や舌が腫れている
- 繰り返し吐いている
- ぐったりしている
- 呼びかけへの反応がおかしい
こうした症状が蕁麻疹と同時に出ている場合は、単なる皮膚症状として様子を見ないことが大切です。
何をした後に出たか
発疹が出る直前に何をしていたかも確認しておきましょう。
- 食事をした
- 新しい食品を食べた
- 薬を飲んだ
- 虫に刺された
- 新しい洗剤や化粧品などを使った
- 運動した
- 暑い場所にいた
発症した時間と一緒に記録しておくと、原因を考える際の参考になります。
様子を見られることがあるケース
蕁麻疹が出ていても、次のような状態であれば、緊急性が高くないケースもあります。
- 呼吸が普段通り
- 唇や舌が腫れていない
- 普段通りに反応している
- 水分が取れている
- 繰り返し吐いていない
- 顔色に大きな変化がない
このような場合は、子どもの様子を確認しながら、必要に応じて小児科や皮膚科へ相談しましょう。
ただし、蕁麻疹が軽そうに見えても、症状が急に変化することがあります。
特に食事や薬の後などに突然出た場合は、皮膚だけでなく呼吸や顔色などもこまめに確認してください。
こんなときは早めに受診しよう
蕁麻疹を何度も繰り返す
蕁麻疹が何度も繰り返す場合や、症状がなかなか改善しない場合は、小児科や皮膚科で相談しましょう。
発疹が出た時間、消えた時間、食べたもの、薬、運動、入浴などを記録しておくと診察の参考になります。
強いかゆみで眠れない
かゆみが強く、眠れない、かきむしって皮膚を傷つけてしまうなどの場合も受診を検討しましょう。
子どもの年齢や症状に応じて、医師が必要な治療を判断します。
発疹以外の症状が出ている
蕁麻疹と一緒に、咳、嘔吐、腹痛、声の変化などが出ている場合は注意が必要です。
特に、食事や薬の後に複数の症状が同時に出た場合は、アレルギー反応の可能性を考えて早めに医療機関へ相談してください。
蕁麻疹と一緒に呼吸症状があるなら注意
蕁麻疹が出たときに特に注意したいのが、呼吸器症状です。
- ゼーゼー、ヒューヒューする
- 咳が続く
- 息苦しそう
- 声がかすれる
- のどが詰まるような様子がある
- 呼吸が速い、弱い
こうした症状が蕁麻疹と一緒に現れている場合は、重いアレルギー反応の可能性があります。
特に呼吸が苦しそうな場合は、発疹の様子を見続けるのではなく、緊急性を優先してください。
唇や舌が腫れている場合も要注意
蕁麻疹に加えて、唇や舌、口の中などが急に腫れている場合も注意が必要です。
腫れによって呼吸がしづらくなることがあるため、呼吸の状態を確認してください。
顔色が悪い、呼吸が苦しい、意識がおかしいなどの症状があれば、119番を検討します。
蕁麻疹に加えて嘔吐やぐったりがある場合
蕁麻疹と一緒に繰り返し吐いている、強い腹痛がある、ぐったりしているなどの症状がある場合も注意が必要です。
特に、食事や薬を摂取した後に蕁麻疹と複数の症状が同時に現れた場合は、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が疑われることがあります。
「発疹だけだから大丈夫」と決めつけず、子どもの全身状態を確認しましょう。
すぐに119を考えたい症状
次のような症状がある場合は、蕁麻疹だけの問題として様子を見ず、119番を検討してください。
- 呼吸が苦しそう
- 呼吸が弱い、または明らかにおかしい
- 唇や舌、のどなどが腫れて呼吸しづらそう
- 唇が紫色っぽい
- 顔色が明らかに悪い
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 意識がもうろうとしている
- けいれんがある
- 蕁麻疹と一緒に強い呼吸症状や繰り返す嘔吐などが出ている
日本小児アレルギー学会は、一般向けにアナフィラキシー時のエピペン使用の目安などを公開しています。アレルギー症状がある子どもでエピペンを処方されている場合は、主治医から指示されている使用方法を確認しておきましょう。
なお、エピペンを処方されていない子どもについて、自己判断で使用することはできません。
自宅でできる対処法
かかないようにする
強いかゆみがあると、子どもは無意識にかいてしまいます。
爪を短く整え、皮膚を傷つけないようにしましょう。
かゆみが強い場合は、冷たいタオルなどで軽く冷やすことで楽になることもあります。
ただし、冷やすことで症状が悪化する場合は無理に続けないでください。
暑くしすぎない
汗や温度変化などで蕁麻疹が悪化することがあります。
暑すぎない環境にして、汗をかいたら衣服を調整するなど、子どもが過ごしやすい状態にしましょう。
ただし、蕁麻疹にはさまざまなタイプがあるため、「冷やせば必ず治る」とは限りません。
原因になりそうなものを記録する
蕁麻疹が出たときは、次のようなことを記録しておくと診察時に役立ちます。
- 発疹が出た時間
- 発疹が出た場所
- 発疹が広がったかどうか
- 食べたもの
- 飲んだ薬
- 虫刺されの有無
- 運動や入浴の有無
- 一緒に出た症状
可能であれば、発疹が出ている状態を写真に撮っておくのも診察の参考になります。
自己判断で薬を使わない
以前に処方された薬や、家族に処方された薬を自己判断で使うのは避けましょう。
子どもの年齢や症状によって適した薬や使用量が異なるため、必要に応じて医師や薬剤師へ相談してください。
蕁麻疹が消えたら病院へ行かなくてもいい?
蕁麻疹は、しばらくすると発疹が消えることがあります。
そのため、受診する前に症状がなくなってしまうこともあります。
発疹が消えていても、何度も繰り返す、特定の食べ物や薬の後に毎回出る、発疹以外の症状も出ていたなどの場合は、一度医療機関へ相談しましょう。
受診時には、発疹の写真や発症した時間、直前に食べたもの・飲んだ薬などを伝えると診察の参考になります。
夜間や休日に迷ったら#8000
夜間や休日に蕁麻疹が出て、「今すぐ病院へ行った方がいいのか分からない」と迷うこともありますよね。
呼吸が苦しい、意識がおかしいなど緊急性が高い場合は119番が優先です。
そこまでではないものの受診するか迷う場合には、子ども医療電話相談「#8000」を利用できる場合があります。
#8000では、子どもの症状について相談し、受診の必要性や家庭での対応についてアドバイスを受けられます。
利用できる時間帯は地域によって異なるため、厚生労働省の最新情報を確認してください。
まとめ
子どもの蕁麻疹は突然現れることがあり、しばらくすると消える場合もあります。
発疹だけで子どもの全身状態が落ち着いている場合は、緊急性が高くないこともあります。
ただし、蕁麻疹と一緒に次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 呼吸が苦しそう
- ゼーゼー、ヒューヒューする
- 唇や舌が腫れている
- 繰り返し吐いている
- ぐったりしている
- 顔色が悪い
- 呼びかけへの反応がおかしい
特に、呼吸が苦しい、意識がおかしい、唇が紫色、けいれんがあるなどの場合は、119番を検討してください。
蕁麻疹が何度も繰り返す場合や、食べ物・薬など特定のきっかけが疑われる場合は、小児科や皮膚科、必要に応じてアレルギー専門医へ相談しましょう。
夜間や休日に受診するか迷ったときは、#8000も活用できます。


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