子どもに薬を飲ませようとしても、嫌がって全然飲んでくれない……。
「せっかく処方してもらったのに飲んでくれない」と、困ってしまうこともありますよね。
特に小さな子どもは、薬の苦みやにおい、飲み込むことへの苦手意識などから、薬を強く嫌がることがあります。
この記事では、子どもが薬を嫌がる理由や飲ませ方のコツ、薬を飲ませるときの注意点を分かりやすく解説します。
子どもが薬を嫌がるのはなぜ?
子どもが薬を嫌がる理由は、単に「薬が嫌いだから」だけとは限りません。
- 薬の味やにおいが苦手
- 粉薬の口当たりが苦手
- 錠剤やカプセルを飲み込むのが難しい
- 以前に薬を飲んで嫌な経験をした
- 体調が悪く、何かを口にすること自体がつらい
一度嫌な経験をすると、薬を見ただけで拒否するようになることもあります。
そのため、毎回無理に飲ませるのではなく、子どもが少しでも飲みやすくなる方法を探すことが大切です。
子どもに薬を飲ませるコツ5選
① 服薬ゼリーを使う
粉薬などを嫌がる場合は、子ども向けの服薬ゼリーを使う方法があります。
ただし、薬によっては混ぜるものによって味が変わったり、服用方法に注意が必要な場合があります。
自己判断で何でも混ぜるのではなく、処方された薬について薬剤師や医師に確認してから使うと安心です。
また、薬を混ぜる場合は大量の食品や飲み物に混ぜるのではなく、少量に混ぜて確実に飲み切れるようにすることもポイントです。
なお、PMDAの説明でも、薬によっては服薬ゼリーなどとの使用について確認が行われていますが、基本的には水での服用が原則とされています。薬ごとの服用方法を確認しましょう。
② 薬を混ぜるものは薬剤師に確認する
「ヨーグルトなら飲みやすそう」「アイスなら食べてくれそう」と考えることもありますが、すべての薬を好きな食べ物に混ぜていいわけではありません。
薬によっては、飲み物や食品との相性を確認したほうがよい場合があります。
そのため、薬を食品などに混ぜたいときは、薬局で「この薬は何に混ぜても大丈夫ですか?」と確認しておくと安心です。
特に、子どもが薬を毎回嫌がる場合は、薬剤師に相談すると、その薬に合った飲ませ方を提案してもらえることがあります。
③ スポイトやシリンジを使う
液体の薬などを嫌がる場合は、スポイトや服薬用のシリンジを使う方法もあります。
口の奥に一気に入れるのではなく、口の横から少量ずつ入れるようにすると飲み込みやすくなることがあります。
子どもが嫌がって暴れている場合は、無理に入れ続けず、いったん落ち着かせてから再度試しましょう。
④ 飲ませるタイミングを工夫する
眠いときや機嫌が悪いときは、薬を嫌がりやすくなることがあります。
可能な場合は、子どもの機嫌が比較的よいタイミングを選んでみましょう。
ただし、薬によっては食前・食後など服用するタイミングが決められているものがあります。
自己判断で服用時間を変更せず、処方時の指示や薬剤師からの説明を優先してください。
⑤ 飲めたらしっかり褒める
薬を飲めたときは、「飲めたね!」「頑張ったね!」など、できたことを褒めてあげましょう。
薬を飲むことに対して毎回怒られる経験が続くと、さらに薬を嫌がるきっかけになることがあります。
無理なくできたときに褒めることで、少しずつ「薬を飲めた」という経験を増やしていきましょう。
薬を飲ませるときに注意したいこと
無理やり大量に飲ませない
子どもが嫌がっているからといって、一度に大量の薬や飲み物を口へ入れるのは避けましょう。
むせたり、吐き出したりする可能性があります。
特に錠剤やカプセルなどは、年齢によっては喉につかえる危険があります。小さな子どもに薬を飲ませる場合は、剤形も含めて医師や薬剤師の指示に従いましょう。
薬を大量の食べ物や飲み物に混ぜない
薬を大量のヨーグルトや飲み物などに混ぜると、子どもが全部食べたり飲んだりできなかった場合に、薬をどれだけ飲めたのか分からなくなることがあります。
混ぜる必要がある場合は、薬剤師などに確認したうえで、少量に混ぜる方法を検討しましょう。
飲めなかったからといって自己判断で追加しない
薬を飲ませたものの、吐き出してしまったり、どのくらい飲めたか分からなかったりすることもあります。
この場合、自己判断でもう一度同じ量を飲ませると、結果的に薬を多く飲んでしまう可能性があります。
「全部吐き出した」「一部だけ飲めた」「飲んだ直後に吐いた」など、状況を薬剤師や医師に伝えて確認しましょう。
薬を飲ませるのがどうしても難しいときは?
何を試しても薬を飲んでくれない場合は、薬そのものを変更できないか相談する方法もあります。
薬には粉薬、シロップ、錠剤などさまざまな剤形がありますが、すべての薬で自由に変更できるわけではありません。
そのため、自己判断で薬をつぶしたり、カプセルを開けたりせず、処方した医師や薬剤師に相談しましょう。
「この子は粉薬がどうしても飲めません」と伝えるだけでも、別の飲ませ方や剤形について相談できる場合があります。
子どもが薬を嫌がるときに避けたい対応
- 怒りながら無理に飲ませる
- 大量の食べ物や飲み物に混ぜる
- 薬を勝手につぶしたりカプセルを開けたりする
- 飲めなかったから自己判断で追加する
- 大人用の薬を量だけ減らして飲ませる
特に、大人用の薬を自己判断で減量して子どもに飲ませるのは避けましょう。
子どもは大人とは薬の作用や副作用の出方が異なるため、年齢や体重などに応じた用法・用量の薬を使用することが重要です。
薬を飲ませたあとに注意したい症状
薬を飲ませたあとに、いつもと違う症状が出た場合は注意しましょう。
- 息苦しそうにしている
- 顔や唇などが急に腫れている
- 全身に急な発疹が出た
- 意識や反応がおかしい
- 繰り返し吐いている
- けいれんなど普段と明らかに違う症状がある
このような場合は、薬を飲ませる工夫を続けるのではなく、医療機関への相談を優先してください。
緊急性が高いと感じる場合は、119番への連絡を検討してください。
夜間などに「病院へ行くべきか迷う」という場合は、子どもの症状について相談できる#8000(子ども医療電話相談)を利用できる場合があります。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
実際、子どもの薬にはかなり苦戦しました
子どもが薬を嫌がる時期は、毎回のように「どうやって飲ませよう……」と悩んでしまいますよね。
我が家でも薬を嫌がることがあり、ゼリーを使ったり、飲ませるタイミングを変えたりしながら試してきました。
すぐにうまくいく方法が見つかるとは限りませんが、子どもによって飲みやすい方法は違います。
無理に一つの方法にこだわらず、薬剤師や医師にも相談しながら、その子に合った方法を探していきましょう。
まとめ|子どもの薬は「飲ませ方」と「安全確認」が大切
子どもが薬を嫌がるときは、無理やり飲ませるのではなく、飲みやすい方法を探すことが大切です。
- 服薬ゼリーなどを利用する
- 薬を混ぜるものは薬剤師に確認する
- スポイトやシリンジを活用する
- 服用タイミングを確認する
- 飲めたらしっかり褒める
- 飲めなかったときは自己判断で追加しない
- 薬をつぶす・変更する場合は医師や薬剤師に相談する
薬を飲ませることだけに焦らず、子どもの様子を見ながら少しずつ工夫してみましょう。
発熱して薬を飲ませるときの対応については、こちらの記事も参考にしてください。
また、夜間に子どもの体調について「病院へ行くべきか迷う」という場合は、こちらも参考になります。


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