「子どもの声がかすれている…」
「風邪かな?病院へ行った方がいい?」
子どもの声がいつもと違ってかすれていると、喉の病気ではないか心配になりますよね。
子どもの声がかすれる原因には、風邪などの感染症、喉の炎症、大きな声を出したことによる声帯への負担、乾燥など、さまざまなものがあります。
多くは一時的なものですが、声のかすれに特徴的な咳や呼吸の異常が加わっている場合は、早めの受診が必要になることがあります。
この記事では、子どもの声がかすれる主な原因や、様子を見るときのポイント、受診の目安、自宅でできる対処法について分かりやすく解説します。
子どもの声がかすれる主な原因
子どもの声がかすれる原因には、さまざまなものがあります。
代表的なものには、次のようなものがあります。
- 風邪などの感染症
- 喉や声帯の炎症
- 大きな声を出したことによる声帯への負担
- 乾燥による喉への刺激
- クループなどの喉の炎症
声のかすれだけでは原因を判断できません。
咳、鼻水、発熱、喉の痛み、呼吸の音、息苦しさなど、ほかの症状も一緒に確認することが大切です。
子どもの声がかすれているときに確認したいポイント
「病院へ行った方がいいかな?」と迷ったときは、声の変化だけでなく、次のような点を確認してみましょう。
普段と比べて元気はある?
いつも通り遊んだり、会話したりできているか確認します。
声が少しかすれていても、元気があり、ほかに気になる症状がなければ、まず様子を見られる場合があります。
一方で、ぐったりしている、反応が鈍い、機嫌が悪い状態が続くなどの場合は、声のかすれだけの問題と考えないようにしましょう。
水分は取れている?
喉が痛い、飲み込むとつらいなどの症状がないか確認しましょう。
水分がほとんど取れない場合は、脱水につながる可能性があるため注意が必要です。
呼吸は苦しくない?
声のかすれがあるときに特に注意したいのが呼吸の状態です。
息苦しそう、呼吸が速い、胸や首の付け根が呼吸のたびにへこむ、ゼーゼーするなどの症状がないか確認しましょう。
咳や発熱はある?
風邪などの感染症では、声のかすれと一緒に咳や鼻水、発熱などがみられることがあります。
症状がいつから始まったのか、時間とともに悪化しているのかも確認しておきましょう。
様子を見られることがあるケース
声のかすれが軽く、全身状態が良ければ、まず自宅で様子を見られる場合があります。
普段通り元気に過ごしている
声が少しかすれているものの、普段通り遊んだり食事をしたりできている場合は、緊急性が低いことがあります。
ただし、声のかすれが強くなる、呼吸の症状が出てくるなどの場合は受診を検討しましょう。
大きな声を出した後にかすれた
大きな声を出した後や長時間泣いた後などに、一時的に声がかすれることがあります。
その場合は、できるだけ大声を出さず、声を休ませながら様子を見ましょう。
ほかに強い症状がない
軽い声のかすれだけで、呼吸、食事、水分、元気などに問題がなければ、経過を見られることがあります。
症状が長引く場合や繰り返す場合は、医療機関へ相談しましょう。
こんなときは小児科などへ相談しよう
次のような症状がある場合は、小児科などへの相談を検討しましょう。
声のかすれが強くなっている
時間がたつにつれて声が出しにくくなる、ほとんど声が出なくなるなど、症状が悪化している場合は受診を検討してください。
喉の痛みや発熱を伴っている
声のかすれに発熱や喉の痛みなどが加わっている場合は、感染症などによる喉の炎症が考えられます。
特に発熱が続く、元気がない、水分が取れないなどの場合は医療機関へ相談しましょう。
水分が取りにくい
喉の痛みや飲み込みづらさのために水分が取れない場合は、脱水に注意が必要です。
少量ずつでも水分が取れるか確認し、ほとんど飲めない状態が続く場合は受診してください。
声のかすれが長引いている
風邪などに伴う一時的な声のかすれでも、症状が続くことがあります。
なかなか改善しない、何度も繰り返すなどの場合は、小児科や耳鼻科で相談しましょう。
「声がかすれる+特徴的な咳」は注意しよう
子どもの声がかすれているときに、犬が吠えるような「コンコン」「ケンケン」とした特徴的な咳が出ている場合は、クループ症候群の可能性があります。
クループ症候群は、主にウイルス感染によって喉頭周辺が腫れ、声のかすれや特徴的な咳が出る病気です。
夜間に症状が強くなることもあります。
特に注意したいのが、息を吸うときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」などの音がする場合です。
安静にしているときにも呼吸音がする、息苦しそう、胸や首の付け根が呼吸のたびにへこむなどの症状がある場合は、気道が狭くなっている可能性があるため、早めの医療機関への相談が必要です。
こんな症状がある場合は、すぐに対応しよう
声のかすれに加えて、次のような症状がある場合は緊急性が高い可能性があります。
- 呼吸が苦しそう
- 息を吸うときに強い音がする
- 胸や首の付け根が呼吸のたびにへこむ
- 呼吸が弱い
- 唇が紫色になっている
- 顔色が明らかに悪い
- ぐったりして反応が悪い
- 意識がはっきりしない
- 急激に症状が悪化している
このような場合は、声のかすれだけの問題と考えず、緊急性を考えて対応してください。
特に呼吸が苦しい、唇が紫色、呼吸が弱い、意識がおかしいなどの場合は、119番を検討する状況です。
自宅でできる対処法
大きな声を出さず、声を休ませる
大きな声を出した後に声がかすれている場合は、できるだけ大声を出さず、喉を休ませましょう。
無理に声を出させたり、何度も声を出させて確認したりする必要はありません。
こまめに水分を取る
喉が乾燥しないよう、本人が飲める範囲でこまめに水分を取りましょう。
一度にたくさん飲むのがつらそうな場合は、少量ずつに分ける方法もあります。
部屋が乾燥しすぎないようにする
空気が乾燥している場合は、加湿器などを使って過度に乾燥しないようにしましょう。
加湿器を使用する場合は、カビや細菌が増えないよう清潔に管理することも大切です。
十分に休ませる
風邪などの症状を伴っている場合は、無理に遊ばせず、十分に休ませましょう。
声がかすれているときに避けたいこと
- 大声を出し続ける
- 何度も無理に声を出させる
- 水分が取れない状態を長時間放置する
- 呼吸が苦しそうなのに自宅で様子を見続ける
特に呼吸に異常がある場合は、「声がかすれているだけ」と考えず、早めに医療機関へ相談しましょう。
夜間に声がかすれたら?
子どもの声のかすれが夜に急に悪化すると、「今すぐ病院に行くべき?」と迷うことがあります。
特にクループ症候群では夜間に症状が強くなることがあるため、咳や呼吸音の変化にも注意しましょう。
呼吸が苦しそう、唇が紫色、意識がおかしいなど緊急性が高い症状がある場合は、#8000を待たず119番を検討してください。
緊急性が高い症状がなく、受診するか迷う場合は、子ども医療電話相談#8000を利用できます。
#8000では、休日や夜間に子どもの症状について、受診した方がよいか、どのように対処すればよいかなどを小児科医師や看護師に相談できます。
まとめ
子どもの声がかすれる原因には、風邪や喉の炎症、大きな声を出したことによる負担、乾燥など、さまざまなものがあります。
軽い声のかすれだけで、普段通り元気に過ごせていて、水分や食事も取れている場合は、声を休ませながら様子を見られることがあります。
一方で、
- 発熱や喉の痛みがある
- 声のかすれが強くなっている
- 水分が取りにくい
- 症状が長引いている
- 特徴的な咳が出ている
- 息を吸うときに音がする
場合は、小児科や耳鼻科などへの相談を検討しましょう。
特に、呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、唇が紫色、顔色が明らかに悪い、意識がはっきりしないなどの場合は、緊急性が高いため119番を検討してください。
子どもの声のかすれは、声そのものだけを見るのではなく、咳・呼吸・水分・元気・発熱などを一緒に確認することが大切です。
関連記事
子どもが喉を痛がるときの原因や受診の目安についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
子どもの咳だけが続くときの原因や受診の目安についてはこちらの記事も参考にしてください。
子どもが夜だけ熱を出すときの原因や対処法についてはこちらの記事をご覧ください。
夜間に受診するか迷ったときは#8000の記事も参考にしてください。


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