「鼻水は出ているけど、元気そう……病院に行った方がいいのかな?」
赤ちゃんの鼻水は珍しくないため、受診するべきか迷ってしまいますよね。
特に熱がなく、機嫌もよさそうだと、「このまま様子を見ても大丈夫?」と悩むこともあると思います。
この記事では、赤ちゃんが鼻水だけで元気なときの受診の目安や、自宅でできる鼻水・鼻づまりへの対処法を分かりやすく解説します。
赤ちゃんが鼻水だけで元気なら様子を見てもいい?
鼻水が出ていても、機嫌がよく、普段どおりに水分や母乳・ミルクをとれていて、呼吸も苦しそうではない場合は、慌てて受診せず様子を見る選択肢があります。
厚生労働省も、RSウイルス感染症について「機嫌がよく、辛そうでなければ、慌てずに様子をみたり、かかりつけ医に相談する」としています。
ただし、赤ちゃんは大人より鼻の通り道や気道が狭く、鼻づまりなどによって哺乳がしづらくなることがあります。
そのため、鼻水の量や色だけではなく、赤ちゃん全体の様子を見ることが大切です。
まず確認したい4つのポイント
赤ちゃんの鼻水が気になったときは、次のポイントを確認してみましょう。
① 機嫌や元気はいつもと同じ?
いつもどおり遊んだり、笑ったり、周囲に反応したりしているか確認しましょう。
鼻水は出ていても、普段と大きく変わらず元気なら、ほかの症状がないか観察しながら過ごせる場合があります。
② 母乳・ミルクや水分はとれている?
鼻が詰まると、赤ちゃんは母乳やミルクを飲みにくくなることがあります。
いつもより明らかに飲む量が少ない、途中で苦しそうにして何度も飲むのをやめるなどの場合は注意しましょう。
「鼻水だけだから大丈夫」と決めつけず、飲めているかを確認することが大切です。
③ おしっこは普段どおり出ている?
水分が十分にとれているかを見るときは、おしっこの回数や量も参考になります。
明らかにおしっこが少ない、長時間出ていない、元気がないなどの場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
④ 呼吸は苦しくなさそう?
赤ちゃんの鼻水で特に注意したいのが、呼吸の状態です。
- 息が苦しそう
- ゼーゼー、ヒューヒューしている
- 呼吸が明らかに速い
- 胸やみぞおちが呼吸のたびにへこんでいる
- 唇の色が紫色っぽい
このような症状がある場合は、単なる鼻水として様子を見ず、医療機関への相談を検討してください。
呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、唇が紫色、意識がおかしいなど緊急性が高い症状がある場合は、119番を検討してください。厚生労働省も、子どもの「激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう」「呼吸が弱い」「くちびるの色が紫色」などを救急車を呼ぶ目安として挙げています。
こんなときは小児科などへの相談を検討
鼻水だけでなく発熱や咳などが出てきた
最初は鼻水だけだったものの、あとから発熱や咳などの症状が加わることもあります。
症状が増えてきた場合は、赤ちゃんの機嫌や水分摂取、呼吸の状態なども合わせて確認しましょう。
高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど、全身状態が悪い場合は早めの受診が必要です。
鼻づまりで母乳・ミルクが飲みにくそう
赤ちゃんは大人のように自分で鼻をかめないため、鼻づまりが強くなると授乳や食事に影響することがあります。
「鼻水は出ているけど元気だから大丈夫」と思っていても、飲める量が減っている場合は注意しましょう。
水分がとれない場合は、医療機関への受診を検討してください。
症状が長引いている、または悪化している
鼻水は風邪などでも起こる症状で、すぐに治まらないこともあります。
そのため、「何日続いたら必ず受診」という日数だけで判断するのではなく、症状が少しずつ改善しているのか、それとも悪化しているのかを見ることが大切です。
鼻水が長く続いている、どんどん悪化している、ほかの症状が加わってきたなどの場合は、小児科や耳鼻科などに相談しましょう。
鼻水以外にも気になる症状がある
鼻水だけではなく、次のような症状がある場合も相談を検討しましょう。
- ぐったりしている
- 機嫌が悪く、いつもと明らかに違う
- 水分や母乳・ミルクがとれない
- おしっこが明らかに少ない
- 繰り返し吐いている
- 呼吸が苦しそう
- 顔色が悪い
厚生労働省も、子どもの観察ポイントとして機嫌、食欲、顔色、呼吸などを挙げています。
黄色や緑色の鼻水なら病院に行くべき?
黄色や緑色の鼻水が出ると、「細菌感染なのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、鼻水の色だけで重症かどうか、細菌感染かどうかを判断することはできません。
色だけを見るのではなく、発熱、咳、呼吸、機嫌、水分摂取など、ほかの症状と合わせて赤ちゃんの状態を確認しましょう。
鼻水の色が変わっただけで、必ず抗菌薬が必要になるわけでもありません。
赤ちゃんの鼻水に自宅でできる対処法
鼻水・鼻づまりがつらそうなら鼻を吸ってあげる
赤ちゃんは自分で鼻をかめないため、鼻水がたまって苦しそうな場合は鼻吸い器を使って鼻水を取り除く方法があります。
特に、鼻づまりによって母乳やミルクが飲みにくそうな場合は、鼻水を取り除くことで飲みやすくなることがあります。
ただし、強く吸いすぎたり、何度も繰り返して鼻の中を刺激したりしないよう、使用する製品の説明に従ってください。
室内が乾燥しすぎないようにする
空気が乾燥していると、鼻や喉の粘膜が刺激されることがあります。
暖房などを使用している場合は、室内が乾燥しすぎないように環境を整えましょう。
加湿器を使用する場合は、製品の説明に従って清潔に管理することも大切です。
水分をとれるようにする
鼻水が出ているときは、普段どおり母乳やミルクなどを飲めているか確認しましょう。
飲みにくそうな場合は、一度にたくさん飲ませようとせず、赤ちゃんの様子を見ながら少量ずつ飲めるようにする方法もあります。
ただし、月齢によって飲ませられるものは異なるため、母乳・ミルク以外の飲み物を与える場合は、月齢や普段の食事状況に合わせて判断しましょう。
鼻水が続く時期にあると便利な育児グッズ
鼻水が多い時期は、こまめに鼻まわりを清潔にしたり、必要に応じて鼻水吸引器を使ったりすると、自宅でのケアがしやすくなります。
我が家で使っている電動鼻水吸引器など、育児で役立つアイテムはこちらの記事で紹介しています。
鼻水があるときに無理に薬を使う必要はある?
鼻水が出ているからといって、自己判断で市販のかぜ薬などを使うのは避けましょう。
特に乳幼児は、年齢によって使用できる薬が限られる場合があります。
薬を使いたい場合は、医師や薬剤師に相談して、子どもの年齢や症状に合ったものを使用してください。
子どもが薬を嫌がって飲んでくれない場合は、こちらの記事も参考にしてください。
子どもが薬を嫌がる時はどうする?飲ませ方のコツ5選と注意点を解説
夜間に受診するか迷ったら#8000
夜になって鼻水がひどくなったり、鼻づまりでミルクが飲みにくそうになったりすると、「今すぐ病院へ行ったほうがいいの?」と迷うことがあります。
そのようなときは、#8000(子ども医療電話相談)を利用できる場合があります。
#8000では、休日や夜間に子どもの症状について、受診したほうがよいか、どのように対処すればよいかなどを小児科医師・看護師に電話で相談できます。
ただし、#8000の利用時間は地域によって異なります。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
赤ちゃんの鼻水で病院へ行くか迷ったときのチェックリスト
受診するか迷ったら、鼻水の色だけではなく、次の項目を確認してみましょう。
- 普段どおり元気にしている
- 機嫌は大きく変わっていない
- 母乳やミルクを飲めている
- おしっこが普段どおり出ている
- 呼吸が苦しそうではない
- 顔色が悪くない
- 症状が悪化していない
これらを確認することで、「鼻水はあるけれど全身状態は普段と大きく変わらない」のか、「鼻水以外にも気になる症状がある」のかを整理しやすくなります。
まとめ|鼻水の色より赤ちゃん全体の様子を確認しよう
赤ちゃんの鼻水は珍しい症状ではなく、鼻水だけで元気にしている場合は、すぐに受診せず様子を見ることができるケースもあります。
ただし、鼻水の色や量だけで判断するのではなく、次のポイントを確認することが大切です。
- 機嫌や元気はいつもどおりか
- 母乳・ミルクや水分をとれているか
- おしっこは普段どおり出ているか
- 呼吸が苦しくないか
- 発熱や咳などほかの症状がないか
- 症状が悪化していないか
特に呼吸が苦しそう、水分がとれない、ぐったりしている、顔色が悪いなどの場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
緊急性が高い症状がある場合は、119番への連絡を検討してください。
鼻水だけで受診するか迷ったときも、赤ちゃんの普段の様子と比べながら判断することが大切です。
発熱がある場合は、こちらの記事も参考にしてください。
夜間の受診に迷った場合はこちらも参考になります。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
熱性けいれんについて知りたい方はこちらもどうぞ。


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