子どもが走っていて転び、床や家具などに顔をぶつけると、「すごく腫れてきた」「鼻血が出たけど大丈夫?」「頭も打っていないかな?」と心配になりますよね。
顔をぶつけたときは、腫れや傷だけでなく、意識や呼吸など全身の状態、頭も一緒に打っていないかを確認することが大切です。
この記事では、子どもが転んで顔をぶつけたときにまず確認すること、自宅でできる対処法、病院を受診する目安について解説します。
子どもが顔をぶつけたら、まず確認すること
まずは慌てず、子どもの全身状態とぶつけた場所を確認しましょう。
- 意識は普段どおりか
- 呼びかけへの反応は普段どおりか
- 呼吸に異常はないか
- 顔色が悪くないか
- どこをぶつけたか
- 腫れや変形がないか
- 出血していないか
- 鼻血が出ていないか
- 口の中や歯を傷つけていないか
- 目の周囲をぶつけていないか
- 頭も一緒にぶつけていないか
転んだ瞬間を見ていた場合は、「どのくらいの勢いだったか」「何にぶつかったか」も覚えておきましょう。受診するときの重要な情報になります。
顔が腫れているときはどうする?
顔をぶつけた部分が腫れている場合は、タオルなどで包んだ保冷剤や冷たいタオルを使って患部を冷やします。
保冷剤や氷を直接皮膚に当て続けるのは避けましょう。
軽い打撲であれば時間とともに腫れや痛みが落ち着いてくることもありますが、腫れが強くなっている、明らかな変形がある、強い痛みが続く場合などは医療機関を受診してください。
鼻血が出たときの対処法
顔や鼻をぶつけたことで鼻血が出ることがあります。
鼻血が出た場合は、子どもを座らせて少し前かがみにし、小鼻の柔らかい部分をつまんで圧迫します。
上を向かせると血液を飲み込んでしまうことがあるため、顔を上に向け続けるのは避けましょう。
出血が止まらない、量が多い、鼻の形が明らかに変わっているなどの場合は医療機関へ相談してください。
子どもの鼻血が出たらどうする?正しい止め方と受診の目安を解説
口の中や唇を切ったときは?
転倒したときに、唇や舌、口の中を切ることもあります。
出血している場合は、清潔なガーゼなどでやさしく圧迫します。
口の中は血が多く見えやすいため慌ててしまいますが、まず出血している場所を確認しましょう。
次のような場合は、医療機関や歯科への相談を検討してください。
- 圧迫しても出血が続く
- 傷が深い、または大きく開いている
- 歯が折れた、欠けた
- 歯がグラグラしている
- 歯の位置が明らかに変わっている
- 強い痛みが続いている
口の中を痛がる場合については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
子どもが口の中を痛がるのはなぜ?原因と受診の目安・対処法を解説
目の周りをぶつけたときは注意
目の周囲をぶつけると、まぶたが腫れたり青あざができたりすることがあります。
ただし、目そのものに強い衝撃が加わっている場合は注意が必要です。
- 見え方がおかしい
- 物が二重に見える
- 目を開けられない
- 目の強い痛みが続く
- 眼球から出血しているように見える
- 目の動きがおかしい
このような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
顔だけでなく「頭も打っていないか」を確認する
転倒して顔をぶつけた場合、顔だけでなく頭にも衝撃が加わっていることがあります。
特に小さな子どもは、自分の症状をうまく説明できないことがあります。
顔の腫れだけを見るのではなく、その後の様子にも注意してください。
こんな症状があればすぐに受診を
顔や頭をぶつけたあと、次のような症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
- 意識がおかしい、反応が普段と違う
- けいれんした
- 繰り返し吐いている
- 顔色が悪く、元気がない
- 非常に機嫌が悪い
- 手足や体の動きがおかしい
- 強い頭痛や首の痛みがある、または悪化している
- 出血がひどい、または止まらない
意識がない、呼吸がおかしい、大量に出血しているなど、明らかに緊急性が高い場合は119番へ連絡してください。
元気そうなら家で様子を見てもいい?
ぶつけたあとも意識がはっきりしていて、普段どおり遊んだり話したりしていると、「もう大丈夫かな」と思うかもしれません。
ただし、頭にも衝撃が加わっている可能性がある場合は、すぐ元気だから絶対に大丈夫とは言い切れません。
その後も、普段と違う様子がないか注意して観察しましょう。
特に、繰り返す嘔吐、けいれん、反応がおかしい、顔色が悪い、元気がなくなるなどの変化がみられた場合は受診してください。
頭をぶつけた場合の詳しい観察ポイントについては、こちらの記事で解説しています。
子どもが頭をぶつけたらどうする?受診の目安と自宅での注意点を解説
受診するときに伝えたいこと
医療機関を受診するときは、事故が起きたときの状況をできるだけ具体的に伝えましょう。
- いつぶつけたか
- どこで転んだか
- 何にぶつけたか
- 顔や頭のどこをぶつけたか
- 転倒後すぐ泣いたか
- 意識がおかしい時間がなかったか
- 嘔吐したか、何回吐いたか
- 現在の様子は普段と違わないか
腫れやあざが時間とともに変化している場合は、スマートフォンで写真を撮っておくと経過を伝えやすくなります。
子どもが顔をぶつける事故を防ぐには?
小さな子どもはバランスを崩しやすく、歩き始めや走り始めの時期には転倒することも少なくありません。
すべての転倒を防ぐことは難しいですが、家庭内の危険を減らすことはできます。
- 家具の角に安全対策をする
- 床におもちゃや物を放置しない
- 滑りやすいマットなどを見直す
- 階段には必要に応じて安全ゲートを設置する
- 子どもの成長に合わせて家具の配置を見直す
昨日までできなかったことが急にできるようになるのが子どもです。定期的に子どもの目線で家の中を確認してみましょう。
休日・夜間に受診を迷ったら#8000
「今すぐ病院へ行ったほうがいい?」「朝まで様子を見てもいい?」と判断に迷う場合は、休日・夜間の子ども医療電話相談「#8000」を利用できます。
利用できる時間帯は都道府県によって異なります。
ただし、意識がない、呼吸がおかしいなど明らかに緊急性が高い場合は、#8000ではなく119番へ連絡してください。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
まとめ|顔をぶつけたら腫れだけでなく全身の状態も確認しよう
子どもが転んで顔をぶつけたときは、まず意識や呼吸などの全身状態を確認し、顔のどこをぶつけたのかを確認します。
腫れ、鼻血、口の中の傷、目の周囲の異常などもチェックしましょう。
そして重要なのが、顔だけでなく頭にも衝撃が加わっていないかを見ることです。
ぶつけた直後は元気でも、繰り返し吐く、けいれんする、反応がおかしい、顔色が悪いなどの症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください。
子どものケガで受診するか迷った場合は、こちらの記事も参考にしてください。
参考情報
- こども家庭庁「もしもの時の応急手当方法」
- こども家庭庁「挟む・切る・その他の事故」
- 熊本赤十字病院「小児科・頭部外傷」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を目的としたものではありません。症状や事故の状況によって必要な対応は異なります。判断に迷う場合は医療機関へご相談ください。


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