「転んで目の周りをぶつけた」「ボールが目に当たった」「腫れてきたけど大丈夫?」
子どもが目をぶつけると、まぶたが腫れたり赤くなったりして心配になりますよね。
目の周りの軽い打撲だけで済むこともありますが、強い衝撃が加わると眼球の表面だけでなく、目の奥まで傷ついていることがあります。
この記事では、子どもが目をぶつけたときにまず確認すること、家庭でできる対応、眼科を受診する目安について解説します。
子どもが目をぶつけたら、まず確認すること
まず子どもを落ち着かせ、左右の目を比べながら状態を確認しましょう。
- 何が目に当たったのか
- どのくらいの勢いで当たったのか
- 目を開けられるか
- 見え方が普段と違わないか
- 物が二重に見えていないか
- 目を動かしたときに痛みがないか
- 白目が赤くなっていないか
- まぶたや目の周囲が腫れていないか
- 出血していないか
- 頭も一緒にぶつけていないか
まだ上手に話せない子どもの場合は、片方の目を気にしている、目を開けたがらない、いつもと違う動きをするなどの変化にも注意してください。
まぶたや目の周りが腫れているときは?
目の周囲をぶつけてまぶたなどが腫れている場合は、タオルで包んだ保冷剤や冷たいタオルなどを使い、目を圧迫しないよう注意しながら周囲を冷やします。
氷や保冷剤を直接皮膚に長時間当てるのは避けましょう。
腫れが急に強くなっている、強い痛みがある、目が開けられないなどの場合は医療機関を受診してください。
目が充血している場合は?
目をぶつけたあとに白目が赤くなることがあります。
しかし、外傷後の充血は見た目だけで重症度を判断することが難しいため、強くぶつけた場合や痛み・見え方の異常を伴う場合は眼科を受診しましょう。
また、目をぶつけた直後に市販の目薬などを自己判断で使用するのではなく、外傷の程度が分からない場合は眼科へ相談してください。
見え方がおかしい場合は早めに眼科へ
子どもが目をぶつけたあと、次のような見え方の変化を訴えた場合は早めに眼科を受診してください。
- 見えにくい
- かすんで見える
- 物が二重に見える
- 視界の一部が見えにくい
- 黒い点や影のようなものが急に見える
- 光が走るように見える
強い打撲では、目の奥にある網膜などが傷つくことがあります。
特に小さな子どもは見え方の異常をうまく説明できないため、目をぶつけたあとに物へぶつかる、片目を閉じる、いつもと違う見方をするなどの変化にも注意しましょう。
物が二重に見える・目を動かしにくい場合は?
目の周りを強くぶつけると、眼球を囲む骨が骨折することがあります。
このような外傷では、目の動きが悪くなったり、物が二重に見えたりすることがあります。
「上や下を見にくそう」「目を動かすと強く痛がる」「物が二重に見える」といった症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
見た目に異常がなくても大丈夫とは限らない
目をぶつけたあと、腫れも充血もなく、子どもが痛がっていないと「大丈夫そう」と思うかもしれません。
しかし、強い衝撃が眼球に加わった場合、見た目では分からない目の奥の損傷が起きることがあります。
日本眼科医会では、目の打撲後に痛みや見え方の異常などがなくても、網膜裂孔などが起きている場合があるとして、眼科を受診しておくことを勧めています。
ボールが強く当たった、硬い物に目をぶつけたなど、眼球に強い衝撃が加わった場合は、症状が軽く見えても眼科へ相談しましょう。
こんな症状があるときは速やかに受診を
目をぶつけたあと、次のような症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
- 見え方がおかしい
- 急に視力が落ちたように見える
- 物が二重に見える
- 目を動かしにくい
- 強い目の痛みがある
- 目を開けられない
- 眼球やその周囲から出血している
- 眼球の形や見た目が明らかに普段と違う
- 瞳の大きさや形が左右で明らかに違う
- 強い衝撃が眼球に直接加わった
眼球に物が刺さっている、重い出血がある、意識や呼吸にも異常があるなどの場合は119番への連絡を検討してください。
目をぶつけたときにやってはいけないこと
目を強く押さえない
痛みや出血があっても、眼球を強く押さえつけるのは避けてください。
目そのものが傷ついている可能性があります。
目をこすらせない
違和感があると子どもが目をこすろうとすることがありますが、傷がある場合は悪化させる可能性があります。
できるだけ目を触らせないようにしましょう。
刺さった物を抜かない
鉛筆や棒などが目に刺さっている場合は、家庭で抜こうとしないでください。
刺さった物を動かさないよう注意しながら、速やかに救急要請や医療機関への受診につなげます。
自己判断で目薬を使わない
外傷後の目に、家庭にある目薬を自己判断で使用するのは避けましょう。
まず眼科などで目の状態を確認してもらうことが大切です。
頭や顔も一緒にぶつけていないか確認しよう
転倒して目をぶつけた場合は、目だけでなく顔や頭にも衝撃が加わっていることがあります。
意識がおかしい、けいれんする、繰り返し吐く、反応が普段と違うなどの症状がある場合は、頭部外傷としての対応も必要です。
子どもが頭をぶつけたらどうする?受診の目安と自宅での注意点を解説
受診するなら何科?
眼球そのものをぶつけた場合や、見え方・目の動きなどに異常がある場合は、眼科が主な受診先になります。
ただし、頭や顔にも大きなけががある、意識や呼吸に異常があるなどの場合は、目だけの問題として考えず救急医療につなげてください。
受診するときに伝えたいこと
受診するときは、事故の状況をできるだけ具体的に伝えましょう。
- いつぶつけたか
- 何が目に当たったか
- どのくらいの勢いだったか
- 左右どちらの目か
- 痛みや腫れがあるか
- 見え方に変化があるか
- 頭や顔も一緒にぶつけたか
- 症状が時間とともに変化しているか
腫れや充血が時間とともに変わっている場合は、写真を撮っておくと経過を伝えやすくなります。
目のけがを防ぐためにできること
子どもは危険を予測する力がまだ十分ではなく、遊びやスポーツなどでも目をけがすることがあります。
- 先のとがった物を持ったまま走らせない
- 棒状のおもちゃを人へ向けないよう伝える
- 年齢に合わない危険なおもちゃを与えない
- ボール遊びでは周囲との距離を確認する
- 家具の角など家庭内の危険な場所を見直す
成長に合わせて、家庭内だけでなく外遊びやスポーツ時の安全対策も見直していきましょう。
まとめ|目を強くぶつけたら見た目だけで判断しない
子どもが目をぶつけたときは、腫れや充血だけでなく、見え方・目の動き・痛み・眼球の見た目を確認しましょう。
見え方がおかしい、物が二重に見える、目を動かしにくい、強い痛みがある、出血しているなどの場合は速やかに受診してください。
また、強い衝撃が眼球に加わった場合は、外から異常が見えなくても目の奥に損傷が起きている可能性があります。
「見た目は大丈夫そうだから」と自己判断しすぎず、眼科へ相談することが大切です。
目の症状についてはこちらの記事も参考にしてください。
子どもの目が赤いのはなぜ?結膜炎などの原因と受診の目安・対処法
子どもの救急受診についてはこちらの記事でもまとめています。
参考情報
- 日本眼科医会「子どもの目と外傷」
- 日本眼科医会「子どもの目」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を目的としたものではありません。目のけがは見た目だけでは重症度を判断できない場合があります。判断に迷う場合や眼球を強くぶつけた場合は、眼科などの医療機関へご相談ください。


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