子どもが足を痛がるのはなぜ?原因と受診の目安・注意したい症状を解説

痛み・ケガ

「子どもが急に足が痛いと言い出した…」

「転んでいないのに大丈夫?」

子どもが突然足を痛がると、成長痛なのか、どこかを痛めたのか、病気が隠れているのか心配になりますよね。

子どもの足の痛みは、遊びや運動による筋肉の負担、軽い打撲、成長期にみられる痛みなど、比較的身近な原因で起こることがあります。

一方で、骨折や関節の炎症、感染症など、医療機関で確認したほうがよい原因が隠れている場合もあります。

そのため、「成長痛かな?」と決めつけるのではなく、どこが痛いのか、歩けるのか、腫れや発熱があるのか、いつから痛いのかを確認することが大切です。

この記事では、子どもが足を痛がる主な原因や受診の目安、自宅で確認したいポイントについて分かりやすく解説します。

子どもが足を痛がる主な原因

子どもの足の痛みには、次のような原因があります。

  • 成長期にみられる痛み
  • 運動や遊びによる筋肉の負担
  • 打撲や捻挫
  • 骨折
  • 関節や骨の炎症
  • 股関節の炎症
  • 感染症

「足」といっても、太もも、膝、ふくらはぎ、すね、足首、足の裏など、痛む場所はさまざまです。

また、股関節などの痛みを、子どもが「膝が痛い」「足が痛い」と表現することもあります。

痛む場所だけでなく、歩き方や全身の様子も一緒に確認しましょう。

まず確認したいポイント

子どもが足を痛がったときは、次のような点を確認してみましょう。

  • いつから痛み始めたか
  • 右足・左足のどちらか
  • 太もも・膝・すね・足首など、どこが痛いか
  • 歩けるか
  • 足を引きずっていないか
  • 腫れや赤みがないか
  • 変形していないか
  • 触ると強く痛がる場所があるか
  • 転倒や衝突などのけががなかったか
  • 運動や長時間の外遊びをしていなかったか
  • 発熱がないか
  • 元気や食欲が普段と変わらないか

特に、歩けない、急に強く痛がる、腫れが強い、発熱があるなどの場合は、成長痛と決めつけないことが大切です。

成長痛が考えられるケース

子どもの足の痛みでは「成長痛かな?」と考える方も多いと思います。

ただし、足が痛いというだけで成長痛と判断することはできません。

成長痛が疑われる場合でも、痛みが繰り返す、歩き方がおかしい、日中も痛がるなど、気になる変化があれば医療機関へ相談しましょう。

夜に痛がることがある

成長痛では、日中は普段通り過ごしているのに、夕方から夜に足を痛がることがあります。

ただし、夜に痛がるというだけで成長痛とは限りません。

朝になると普段通りに戻っている

夜に痛がっても、朝には痛みがなく、日中は普段通り歩いたり遊んだりできる場合があります。

このような経過は成長痛でみられることがありますが、繰り返す場合は一度相談しておくと安心です。

腫れや発熱がない

痛みがあるものの、腫れや赤みがなく、発熱もなく、普段通り歩けている場合は、緊急性が高くないこともあります。

ただし、症状が続く場合や悪化する場合は受診を検討してください。

筋肉痛や軽い負担による痛み

たくさん走ったり、普段より激しく遊んだり、スポーツをしたあとに足を痛がる場合は、筋肉に負担がかかっている可能性があります。

痛みが軽く、歩けていて、腫れや変形がなく、時間とともに改善している場合は、無理をさせずに様子を見ることがあります。

ただし、痛みが強くなる、歩き方がおかしくなる、腫れが出てくる場合は、別の原因がないか医療機関で確認してもらいましょう。

こんなときは病院を受診しよう

歩けない、足をつけない

痛みのために歩けない、足をつけない、急に強く足を引きずるなどの場合は注意が必要です。

骨折や関節の炎症などが隠れている可能性もあるため、早めに医療機関へ相談しましょう。

特に、転倒や衝突などのあとから歩けなくなった場合は、けがの状態を確認してもらうことが大切です。

強い腫れや変形がある

足が明らかに腫れている、形がおかしい、強い痛みがある場合は、骨折などの可能性があります。

無理に歩かせたり、痛む場所を何度も動かしたりせず、医療機関を受診してください。

発熱を伴っている

足の痛みに発熱が伴っている場合は、単なる筋肉痛や成長痛とは別の原因がないか注意が必要です。

関節や骨の炎症、感染症などが関係していることもあるため、発熱の程度だけでなく、元気や食欲、歩けるかどうかなども確認しましょう。

関節が腫れている、赤くなっている

膝や足首などの関節が腫れている、赤くなっている、熱を持っている、動かすと強く痛がる場合は、医療機関へ相談しましょう。

何度も痛がる、痛みが長く続いている

同じ場所の痛みを何度も訴える場合や、痛みが改善せず続いている場合は、一度診察を受けることをおすすめします。

「成長痛だから」と自己判断して長期間様子を見続けるのは避けましょう。

歩き方がおかしい

足をかばって歩く、片足を引きずる、つま先をついて歩くなど、普段と歩き方が違う場合は確認が必要です。

痛みをうまく言葉で説明できない年齢の子どもでは、歩き方の変化が重要な手がかりになることがあります。

転んでいないのに足が痛いときは?

「転んでいないから大丈夫」とは限りません。

運動や遊びによる筋肉の負担、関節の炎症、感染症など、明らかなけががなくても足が痛くなることがあります。

特に、発熱、腫れ、歩けない、強い痛み、元気がないなどの症状が一緒にある場合は、受診を検討してください。

自宅でできる対処法

痛みが強いときは無理に歩かせない

足を痛がっているときは、無理に歩かせたり、運動を続けさせたりしないようにしましょう。

痛みが落ち着くまでは、楽な姿勢で休ませます。

けがが疑われる場合は患部を冷やす

打撲や捻挫などで腫れや痛みがある場合は、タオルで包んだ保冷剤などを使って短時間冷やす方法があります。

冷やしすぎないように注意し、皮膚に直接保冷剤を当てないようにしましょう。

強い腫れや変形、歩けないほどの痛みがある場合は、冷やすだけで様子を見ずに受診してください。

痛い場所を強くマッサージしない

原因が分からない状態で、痛む場所を強く押したり、無理にストレッチしたりするのは避けましょう。

特に強い痛みや腫れがある場合は、無理に動かさないことが大切です。

水分や全身の様子を確認する

発熱や体調不良を伴っている場合は、水分が取れているか、おしっこが普段通り出ているか、元気や反応に変化がないかも確認しましょう。

足の痛みだけでなく全身状態が悪化している場合は、早めに医療機関へ相談してください。

痛みの経過を記録する

受診する場合は、次のような情報をメモしておくと診察の参考になります。

  • 痛みが始まった時間
  • 痛む場所
  • 片足か両足か
  • 歩けるか
  • 腫れや赤みの有無
  • 転倒や衝突などのけがの有無
  • 運動や外遊びの内容
  • 発熱の有無
  • 痛みが強くなる時間帯
  • 痛みが改善しているか悪化しているか

何科を受診すればいい?

子どもの足の痛みは、症状によって受診先を考えると分かりやすくなります。

  • けが、腫れ、変形、歩けないなどがある → 整形外科
  • 発熱や元気がないなど全身症状がある → 小児科
  • 関節の腫れや動かしにくさがある → 小児科・整形外科
  • どこが原因か分からず繰り返し痛がる → まず小児科へ相談

受診先に迷う場合は、まず小児科に相談してもよいでしょう。

こんな症状があれば緊急性に注意

足の痛みだけで救急車が必要になるとは限りません。

ただし、足の症状に加えて全身状態が明らかに悪い場合は注意してください。

  • 意識がおかしい、呼びかけへの反応が悪い
  • けいれんしている
  • 呼吸が苦しそう、呼吸が弱い
  • 唇が青紫色になっている
  • 顔色が明らかに悪い
  • 激しい嘔吐などを伴って急速に状態が悪化している
  • 手足が硬直している

厚生労働省の子ども向け救急目安でも、手足の硬直や意識障害、けいれん、呼吸状態の異常、顔色不良などは緊急性が高い症状として案内されています。

このような場合は、足の痛みの原因を自宅で判断しようとせず、119番を検討してください。

夜間や休日に受診するか迷ったら#8000

「歩けるけれど痛がっている」「今すぐ受診したほうがいいのか迷う」という場合は、子ども医療電話相談#8000を利用する方法があります。

#8000では、休日や夜間に子どもの症状について、受診したほうがよいか、どのように対処すればよいかなどを小児科医師や看護師へ相談できます。

ただし、利用できる時間帯は地域によって異なります。

まとめ

子どもの足の痛みは、成長期にみられる痛みや筋肉への負担、軽い打撲などが原因のこともあります。

一方で、骨折や関節の炎症、感染症など、医療機関で確認したほうがよい原因が隠れている場合もあります。

特に次のような症状がある場合は、早めに受診を検討しましょう。

  • 歩けない、足をつけない
  • 強い腫れや変形がある
  • 関節が赤く腫れている
  • 発熱を伴っている
  • 歩き方がおかしい
  • 痛みが何度も繰り返す
  • 痛みが改善せず続いている

また、意識がおかしい、けいれん、呼吸が苦しい、顔色が明らかに悪いなどの症状がある場合は、緊急性が高い可能性があります。

夜間や休日に受診するか迷った場合は、#8000への相談も活用しましょう。

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