「いつもはよく食べるのに、今日は全然食べない…」
子どもの食欲が急に落ちると、「病気なのかな?」「病院へ行った方がいい?」と心配になりますよね。
食欲がなくなる原因は、風邪や発熱、胃腸の不調など体調不良によるものだけではありません。疲れや便秘など、一時的な体調の変化で食欲が落ちることもあります。
一方で、食事だけでなく水分もとれない、尿が少ない、ぐったりしているなどの症状がある場合は注意が必要です。
この記事では、子どもの食欲がないときに確認したいポイントや受診の目安、自宅でできる対処法を分かりやすく解説します。
子どもの食欲がなくなる主な原因
子どもの食欲が落ちる原因はさまざまです。
- 風邪などの感染症
- 発熱
- 胃腸炎などによる吐き気や下痢
- 便秘
- 疲れや睡眠不足
- 暑さなどによる体調の変化
- 口や喉の痛み
発熱や体調不良があると、一時的に食欲が落ちることがあります。
また、口の中や喉が痛い場合には、食べると痛みを感じるため、食事を嫌がることもあります。
食欲だけを見るのではなく、ほかにどんな症状があるのかを一緒に確認することが大切です。
食欲がなくても様子を見られることがあるケース
水分がとれている
一時的に食事量が減っていても、母乳・ミルクや水分がとれていて、おしっこも普段どおり出ている場合は、慌てず様子を見られることがあります。
特に体調不良のときは、食事量だけを気にするよりも、まず水分がとれているかを確認しましょう。
元気や機嫌が大きく変わっていない
食事はあまり食べなくても、普段どおり遊んでいる、機嫌がよい、呼びかけへの反応が普段と変わらないなどの場合は、緊急性が高くないケースもあります。
ただし、「元気だから絶対に大丈夫」というわけではありません。
その後に水分がとれなくなったり、ぐったりしたりするなど、状態が変化していないか確認してください。
短期間で食欲が戻ってきている
体調不良などをきっかけに一時的に食欲が落ちても、体調の回復とともに少しずつ食べられるようになることがあります。
食べる量だけでなく、水分・尿・元気・機嫌・ほかの症状も合わせて見ておきましょう。
子どもの食欲がないときに確認したい5つのポイント
「どのくらい食べたか」だけでは、受診が必要かどうかを判断しにくいことがあります。
次の5つを確認してみましょう。
- 水分がとれているか
- おしっこが出ているか
- 元気や機嫌はどうか
- 発熱・嘔吐・下痢などがないか
- 呼吸や意識に異常がないか
特に、水分がとれない、おしっこが明らかに減っている、ぐったりしているなどの場合は、食欲だけの問題として様子を見続けないようにしましょう。
こんなときは小児科などへ相談しよう
水分もとれない
食事だけでなく、水分もほとんどとれない場合は注意が必要です。
下痢や嘔吐、発熱などを伴っている場合は、脱水につながる可能性があります。
少量ずつでも水分をとれるか確認し、飲めない状態が続く場合は医療機関へ相談しましょう。
おしっこが少ない・出ていない
食欲がないときは、おしっこの回数や量も確認してください。
普段より明らかに少ない、長時間出ていない、尿の色が濃いなどの場合は、脱水の可能性があります。
厚生労働省の資料でも、子どもの脱水では尿の回数や量が減ることなどが注意点として挙げられています。
ぐったりしている・反応が悪い
食欲がないことに加えて、ぐったりしている、普段より反応が悪い、横になったままで動きたがらないなどの場合は注意が必要です。
「食べないこと」だけではなく、普段と比べて元気がどう変化しているかを確認しましょう。
嘔吐や下痢を繰り返している
食欲がないうえに、何度も吐いている、下痢が続いている場合は、脱水にも注意が必要です。
特に、水分を飲んでも吐いてしまう、尿が少ない、ぐったりしているなどの場合は、早めに医療機関へ相談してください。
▶ 赤ちゃんが下痢していても元気なら大丈夫?受診の目安と自宅での対処法
発熱などの症状が続いている
発熱などの症状と食欲低下が一緒に起こっている場合は、子どもの全身状態を確認しましょう。
熱の数字だけで受診の必要性を決めるのではなく、元気・水分・尿・呼吸・意識なども確認することが大切です。
症状が強い、悪化している、普段と明らかに違うと感じる場合は小児科などへ相談してください。
食欲がないとき、自宅ではどうすればいい?
無理に食べさせない
体調が悪くて食欲がないときは、無理に食べさせようとする必要はありません。
食べることを嫌がっているのに無理に勧めると、食事そのものを嫌がるきっかけになることもあります。
まずは水分がとれているかを確認し、子どもの様子を見ながら少量ずつ食事を試してみましょう。
食べられそうなものを少量から試す
食欲が少し戻ってきたら、普段食べ慣れているものなど、食べやすいものを少量から出してみましょう。
体調によっては、やわらかい食事や汁物などが食べやすいこともあります。
ただし、年齢や症状によって適した食事は異なるため、無理に特定の食品を食べさせる必要はありません。
水分は少量ずつこまめに
水分を一度に大量に飲ませるのではなく、少量ずつこまめに与える方法もあります。
特に嘔吐や下痢を伴っている場合は、一度にたくさん飲ませると吐いてしまうこともあるため、子どもの様子を見ながら与えましょう。
水分がとれない状態が続く場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関へ相談してください。
食事量だけでなく、普段との違いを見る
「今日は何口食べたか」だけに注目するよりも、
- 元気があるか
- 水分がとれているか
- おしっこが出ているか
- 眠れているか
- 普段どおり遊べるか
などを合わせて確認しましょう。
「何日食べなかったら受診?」と迷ったら
食欲がない状態について、「何日食べなかったら必ず病院」という一つの基準だけで判断するのは難しいです。
子どもの年齢や普段の食事量、原因となっている症状によっても対応が変わります。
たとえば、短期間食欲が落ちていても水分がとれていて元気がある場合と、水分もとれず尿も少なくなっている場合では、注意すべきポイントが異なります。
そのため、食べられない日数だけでなく、水分・尿・元気・ほかの症状を合わせて判断することが大切です。
こんな場合は119番を検討
食欲不振に加えて、呼吸や意識などに明らかな異常がある場合は、緊急性が高い可能性があります。
- 意識がはっきりしない
- 呼びかけへの反応が明らかに悪い
- 呼吸が苦しそう
- 呼吸が弱い
- 唇が紫色になっている
- 顔色が明らかに悪い
- 激しい嘔吐が止まらない
- 激しい下痢や嘔吐で水分がとれず、意識がはっきりしない
- けいれんがある
厚生労働省も、子どもについて、激しい嘔吐が止まらない、呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、唇が紫色、顔色が明らかに悪いなどの場合は、救急車を呼ぶ症状として案内しています。
緊急性が高いと感じた場合は、#8000を待たず119番へ連絡してください。
夜間に受診するか迷ったら#8000
「食べないけど、今すぐ病院へ行った方がいいのかな?」と夜間に迷うこともありますよね。
そのような場合は、子ども医療電話相談(#8000)を利用できることがあります。
#8000では、休日や夜間の子どもの症状について、小児科医師や看護師に相談できます。
受診した方がよいのか、自宅でどのように対応すればよいのかなど、症状に応じたアドバイスを受けられます。
ただし、利用できる時間は自治体によって異なります。
意識がおかしい、呼吸が苦しそう、唇が紫色など緊急性が高い場合は、#8000ではなく119番へ連絡してください。
▶ #8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
子どもの食欲がないときのチェックリスト
まず確認したいポイント
- 水分はとれている
- おしっこが出ている
- 元気や機嫌が大きく変わっていない
- 呼びかけへの反応が普段と変わらない
- 嘔吐を繰り返していない
- 下痢が続いていない
- 発熱や強い痛みがない
- 呼吸が苦しそうではない
- 少量でも食べたり飲んだりできている
一つの項目だけで判断せず、普段の子どもの状態と比べて変化がないか確認してみましょう。
まとめ|食欲だけでなく水分・尿・元気を確認しよう
子どもの食欲が一時的に落ちても、水分がとれていて、おしっこが出ており、元気や機嫌も大きく変わっていない場合は、慌てず様子を見られることがあります。
一方で、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 水分もとれない
- おしっこが少ない・出ていない
- ぐったりしている
- 呼びかけへの反応が悪い
- 嘔吐や下痢を繰り返している
- 発熱や強い痛みなど、ほかの症状がある
- 呼吸が苦しそう
- 食欲低下が続いていて、改善が見られない
食べた量だけを見て判断するのではなく、水分・おしっこ・元気・機嫌・ほかの症状を合わせて確認することが大切です。
夜間に受診するか迷った場合は、地域の利用時間を確認したうえで#8000に相談する方法もあります。


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