「赤ちゃんが下痢をしているけど、元気そう。病院へ行った方がいいのかな?」
赤ちゃんの便が急にゆるくなると、どのくらいなら様子を見ていいのか迷いますよね。
下痢をしていても、元気があり、水分がとれていて、おしっこも普段どおり出ている場合は、すぐに救急受診が必要とは限りません。
一方で、赤ちゃんは大人より脱水が進みやすいため、「元気そう」というだけで判断するのは避けたいところです。
この記事では、赤ちゃんが下痢をしたときに確認したいポイントや受診の目安、自宅でできる対処法を分かりやすく解説します。
赤ちゃんが下痢していても元気なら様子を見られる?
下痢をしていても、次のような状態なら、緊急性が高くないケースもあります。
- 普段と比べて元気がある
- 機嫌が大きく崩れていない
- 母乳・ミルクや水分がとれている
- おしっこが普段どおり出ている
- 呼吸が苦しそうではない
- 何度も吐いていない
ただし、下痢の回数や便の状態だけで重症度を判断することはできません。
特に赤ちゃんでは、水分がとれているか、おしっこが出ているか、口の中が乾いていないかなどを確認することが大切です。
厚生労働省の資料でも、子どもの下痢では脱水の有無や全身状態を確認し、水分補給を行うことが重要とされています。
赤ちゃんの下痢で病院を受診したい症状
水分がとれない・何度も吐く
下痢に加えて、母乳やミルク、水分がほとんどとれない場合は注意が必要です。
さらに何度も吐いている場合は、水分を補給しても失われてしまい、脱水につながることがあります。
水分がとれない、繰り返し吐く、ぐったりしているなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
おしっこが少ない・長時間出ていない
下痢のときは、おしっこの回数や量も確認しておきましょう。
普段より明らかにおしっこが少ない、長時間出ていない、尿の色が濃いなどの場合は、脱水が疑われることがあります。
厚生労働省の資料では、尿が半日以上出ない、尿の量が少なく色が濃いことなどが脱水の注意点として挙げられています。
口や唇が乾いている
下痢が続いて、唇や口の中が乾いている場合も注意しましょう。
「いつもより口が乾いている」「涙が少ない」「おしっこが減っている」など、普段との違いを確認してみてください。
脱水が疑われる場合は、自宅だけで様子を見続けず、医療機関へ相談しましょう。
血便が出た
便に血が混じっている場合は、自己判断で長く様子を見るのではなく、医療機関へ相談することをおすすめします。
厚生労働省の資料でも、血液や粘液、黒っぽい便は受診を考える症状として挙げられています。
特に血便に加えて、強い腹痛、発熱、ぐったりしているなどの症状がある場合は、早めの受診が必要です。
ぐったりして反応が悪い
下痢をしている赤ちゃんが、普段より明らかに元気がない、ぐったりしている、反応が悪いなどの場合は注意が必要です。
「下痢はしているけれど元気」という状態から変化していないかも確認しましょう。
発熱や腹痛など、ほかの症状がある
下痢だけでなく、発熱、嘔吐、腹痛、機嫌が悪いなどの症状が加わっている場合は、下痢の状態だけで判断せず、全体の様子を確認しましょう。
症状が強い、悪化している、いつもと明らかに違うと感じる場合は、小児科などへ相談してください。
こんな場合は迷わず119番を検討
下痢そのものだけでなく、意識や呼吸などに異常がある場合は救急対応が必要になることがあります。
- 意識がはっきりしない
- 呼びかけへの反応が明らかに悪い
- 呼吸が弱い、呼吸が苦しそう
- 唇や顔色が紫色・明らかに悪い
- 激しい下痢や嘔吐で水分がとれず、意識がおかしい
- けいれんがある
- 激しい腹痛で苦しがっている
厚生労働省も、子どもについて「激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、意識がはっきりしない」「便に血が混じった」などを救急車を呼ぶ症状として案内しています。
緊急性が高いと感じた場合は、ためらわず119番へ連絡してください。
赤ちゃんが下痢をしたときの自宅での対処法
水分を少量ずつこまめに与える
下痢のときに特に大切なのが、脱水を防ぐための水分補給です。
一度にたくさん飲ませるのではなく、少量ずつ、こまめに与えることを意識しましょう。
下痢や嘔吐がある場合には、状況に応じて経口補水液が使われることがあります。赤ちゃんの場合は、月齢や状態によって適した水分の種類や量が異なるため、必要に応じて医師や薬剤師に相談してください。
食欲があれば、無理に食事を止めない
食欲がある場合は、無理に食事を抜く必要はありません。
消化しやすいものを少量ずつ、赤ちゃんの様子を見ながら与えましょう。
食べると吐いてしまう、腹痛が強い、食欲がまったくないなどの場合は、無理に食べさせず、水分がとれているかを優先して確認してください。
おしりをやさしく清潔にする
下痢が続くと、便の刺激でおしりが赤くなったり、ただれたりすることがあります。
おむつ交換の際は、汚れをやさしく落として清潔にし、強くこすらないようにしましょう。
おしりを洗った場合は、柔らかいタオルなどで押さえるように水分を拭き取ります。
便の状態を記録しておく
受診する場合に備えて、次のようなことを記録しておくと診察時に伝えやすくなります。
- 下痢が始まった時間
- 便の回数
- 便の色や状態
- 血液や粘液が混じっていないか
- 嘔吐の有無や回数
- 発熱の有無
- 水分や母乳・ミルクがどのくらいとれているか
- おしっこの回数や量
- 普段と比べた元気・機嫌
便の写真を撮っておくと、医師に状態を伝える際に役立つこともあります。
赤ちゃんの下痢で避けたいこと
自己判断で下痢止めを使わない
赤ちゃんの下痢に対して、市販の下痢止めなどを自己判断で使用するのは避けましょう。
下痢の原因によって対応が異なるため、薬を使いたい場合は医師や薬剤師に相談してください。
「元気だから大丈夫」と決めつけない
赤ちゃんが元気そうでも、下痢が続くと水分が失われることがあります。
元気・水分・おしっこ・口の乾燥・嘔吐・便の状態をセットで確認することが大切です。
夜間に病院へ行くか迷ったら#8000も
「今すぐ病院へ行くべきなのか分からない」「夜なので受診先に迷う」という場合は、子ども医療電話相談(#8000)を利用できることがあります。
小児科医師や看護師などから、子どもの症状に応じた対処方法や受診の必要性について相談できます。
ただし、#8000の利用時間は地域によって異なります。
意識がおかしい、呼吸が苦しそう、けいれんしているなど緊急性が高い場合は、#8000を待たず119番へ連絡してください。
▶ #8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
赤ちゃんの下痢は「便」だけでなく全身の様子を確認しよう
赤ちゃんが下痢をしていると、便の回数や色ばかり気になってしまいます。
しかし、受診の必要性を考えるときは、便だけでなく水分がとれているか、おしっこが出ているか、元気があるか、呼吸に問題がないかなども大切です。
下痢をしたときのチェックポイント
- 元気・機嫌は普段と大きく変わらない
- 母乳・ミルクや水分がとれている
- おしっこが出ている
- 口や唇が極端に乾いていない
- 何度も吐いていない
- 血便や黒っぽい便がない
- 呼吸が苦しそうではない
一つでも気になる変化があれば、症状の程度や赤ちゃんの月齢などを踏まえて、小児科や相談窓口へ確認してみましょう。
まとめ|赤ちゃんが下痢をしたら水分と全身状態をチェック
赤ちゃんが下痢をしていても、元気があり、水分がとれていて、おしっこも普段どおり出ている場合は、すぐに救急受診が必要とは限りません。
ただし、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 水分がとれない
- 何度も吐く
- おしっこが少ない・出ていない
- 口や唇が乾いている
- 血便がある
- ぐったりしている
- 発熱や腹痛など、ほかの症状がある
- 呼吸や意識に異常がある
特に意識や呼吸に異常がある場合などは、緊急性が高いため119番を検討してください。
夜間に受診するか迷った場合は、地域の利用時間を確認したうえで#8000に相談する方法もあります。


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