「転んで頭をぶつけてしまった…」
「病院に行った方がいいのかな?」
子どもは遊んでいるときや歩き始めの時期など、転んだり頭をぶつけたりすることがあります。
頭をぶつけた後、すぐに泣いて普段通りに戻るケースもありますが、受傷後の様子によっては医療機関での確認が必要になることもあります。
そのため、「こぶができたか」だけではなく、意識や反応、嘔吐、けいれん、出血などを確認することが大切です。
この記事では、子どもが頭をぶつけたときに確認したいポイントや、受診を考える目安、自宅で様子を見るときの注意点について分かりやすく解説します。
子どもが頭をぶつけたら、まず何を確認する?
頭をぶつけた直後は、まず子どもの様子を落ち着いて確認しましょう。
特に確認したいのは次のポイントです。
- 意識がはっきりしているか
- 呼びかけに普段通り反応するか
- すぐに泣いたか
- けいれんを起こしていないか
- 吐いていないか
- 顔色や唇の色に変化がないか
- 出血していないか
- 普段と明らかに違う様子がないか
頭をぶつけた後に普段通りに反応していても、その後に症状が変化することがあります。
そのため、受傷直後だけでなく、その後の様子も注意して見ておきましょう。
比較的様子を見られることがあるケース
頭をぶつけたからといって、すべての場合で救急受診が必要になるわけではありません。
たとえば、
- ぶつけた後に普段通り反応している
- 意識がはっきりしている
- けいれんがない
- 繰り返し吐いていない
- 顔色が普段と大きく変わっていない
- その後も普段通りに過ごせている
といった場合は、子どもの状態を注意して観察しながら経過を見ることがあります。
ただし、「元気だから絶対に大丈夫」とは限りません。
頭をぶつけた後にいつもと違う症状が出たり、時間が経ってから状態が変化したりした場合は、医療機関へ相談しましょう。
頭をぶつけた後、こんな症状があれば受診を考えよう
何度も吐いている
頭をぶつけた後に何度も嘔吐している場合は注意が必要です。
厚生労働省の救急受診の目安でも、子どもが頭を強く打った後に「何回も吐く」ことは、救急受診を考える症状の一つとして示されています。
一度吐いたかどうかだけで判断せず、その後も繰り返しているか、元気や反応に変化がないかなども確認しましょう。
ぼんやりしている、反応がおかしい
呼びかけても反応が鈍い、いつもより明らかにぼんやりしている、刺激してもぐったりしているなどの変化がある場合は注意が必要です。
「眠そう」というだけで判断せず、普段と比べて反応がどうかを確認しましょう。
けいれんを起こした
頭をぶつけた後にけいれんが起きた場合は、緊急性が高い可能性があります。
厚生労働省も、子どもが頭を強くぶつけた後にけいれんがある場合は、迷わず119を呼ぶ症状として案内しています。
強い頭痛を訴えている
頭をぶつけた後に強い頭痛が続いている場合や、痛みがどんどん強くなっている場合は、医療機関へ相談しましょう。
小さな子どもは頭痛をうまく言葉で伝えられないこともあるため、いつもより機嫌が悪い、泣き続ける、触られるのを嫌がるなどの変化も確認します。
普段と明らかに様子が違う
「いつもより元気がない」「反応がおかしい」「ずっと泣いている」など、保護者から見て明らかに普段と違う場合も注意しましょう。
頭をぶつけた後は、症状の名前だけではなく、子ども全体の様子が普段と比べてどうなのかを見ることが大切です。
傷からの出血が止まらない
頭をぶつけて出血している場合、傷の大きさや出血量も確認しましょう。
圧迫しても出血が止まらない場合は、救急受診を考える必要があります。
頭をぶつけた場所が大きく腫れている、ブヨブヨしている
強くぶつけた後に、打撲した場所が大きく腫れている、ブヨブヨしているなどの変化がある場合は、医療機関へ相談しましょう。
特に、意識や反応の変化、嘔吐などを伴っている場合は、自己判断で様子を見続けないことが大切です。
こんな場合は119を考えて
次のような症状がある場合は、緊急性が高い可能性があります。
- 頭を強くぶつけた後に意識がない
- 頭を強くぶつけた後にけいれんがある
- 呼びかけても反応が乏しく、ぐったりしている
- 頭を強く打った後に出血が止まらない
- 意識がもうろうとしている
- 呼吸がおかしい、苦しそう
- 唇や顔色が明らかに悪い
- 何度も吐いて状態が悪化している
厚生労働省は、子どもが頭を強くぶつけて意識がない、けいれんがある、出血が止まらない場合などを、救急車を呼ぶ目安として案内しています。
明らかに緊急性が高いと感じる場合は、#8000への相談を待たず119を利用してください。
頭をぶつけた後、自宅では何を見ればいい?
すぐに救急受診が必要な症状がなくても、頭をぶつけた後は子どもの様子を注意して確認しましょう。
普段通り反応しているか
呼びかけたときの反応や、普段通りに遊べているかなどを確認しましょう。
吐いていないか
その後に嘔吐がないか、吐いた場合は繰り返していないかを確認します。
けいれんがないか
体がガクガクする、手足が硬直するなど、普段と違う動きがないか注意しましょう。
顔色や唇の色に変化がないか
顔色が明らかに悪い、唇の色が紫色っぽいなどの変化がある場合は、緊急性が高い可能性があります。
普段と違う行動をしていないか
いつもより極端に機嫌が悪い、反応が鈍い、ぼんやりしているなど、普段との違いを確認しましょう。
頭をぶつけた後は寝かせても大丈夫?
頭をぶつけた後に眠そうになると、「寝かせても大丈夫なの?」と心配になることがありますよね。
大切なのは、単に眠っているかどうかだけではなく、受傷後の意識や反応、全身状態に変化がないかを確認することです。
「刺激してもぐったりしている」「起こしても反応が悪い」「普段と明らかに様子が違う」などの場合は、救急受診が必要になる可能性があります。
特に小さな子どもは自分で症状を説明できないため、「いつもと違う」と感じた場合は無理に自宅で判断せず、医療機関へ相談しましょう。
頭をぶつけたときに確認しておきたいこと
受診することになった場合に備えて、次のことを確認しておくと医師に状況を伝えやすくなります。
- いつ頭をぶつけたか
- どこから、どのように転んだか
- 頭のどの部分をぶつけたか
- ぶつけた直後に泣いたか
- 意識を失っていないか
- 吐いた回数
- けいれんの有無
- その後の元気や反応
- 頭の腫れや傷、出血の状態
転落や転倒などの場合は、可能であれば「どのくらいの高さから」「何にぶつかったか」なども伝えましょう。
夜間に頭をぶつけたら#8000も利用できる
夜間や休日に頭をぶつけてしまい、「病院へ行ったほうがいいのかな?」と判断に迷うこともあります。
そのようなときは、子ども医療電話相談「#8000」を利用できる場合があります。
厚生労働省の#8000案内でも、「子どもが頭をぶつけた。泣いている。受診したほうがいいか」といったケースが相談例として紹介されています。
#8000では、医師や看護師から、すぐに病院を受診したほうがよいのか、様子を見られるのかなど、子どもの症状に応じたアドバイスを受けられます。
ただし、利用できる時間は地域によって異なります。
意識がない、けいれんがある、出血が止まらないなど明らかに緊急性が高い場合は、#8000への相談を待たず119を利用してください。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
子どもが頭をぶつけたときのチェックリスト
- いつ頭をぶつけたか
- どのような状況でぶつけたか
- 頭のどこをぶつけたか
- すぐに泣いたか
- 意識ははっきりしているか
- 普段通り反応しているか
- 吐いていないか
- けいれんしていないか
- 顔色や唇の色に変化がないか
- 出血が止まっているか
- 頭の腫れ方に変化がないか
- その後も普段通りに過ごせているか
特に「普段と明らかに違う」「反応がおかしい」と感じた場合は、症状がはっきり説明できなくても医療機関へ相談しましょう。
まとめ
子どもが頭をぶつけたときは、まず意識や反応、嘔吐、けいれん、出血、顔色などを確認しましょう。
頭をぶつけた後も普段通りに反応していて、繰り返し吐くなどの症状がない場合は、子どもの状態を注意して観察しながら経過を見ることがあります。
一方で、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 何度も吐く
- 意識がもうろうとしている
- 呼びかけへの反応が悪い
- けいれんがある
- 出血が止まらない
- 強い頭痛が続いている
- 普段と明らかに様子が違う
- 顔色や唇の色がおかしい
特に、頭を強くぶつけた後に意識がない、けいれんがある、出血が止まらないなどの場合は、救急車を呼ぶことを検討してください。
夜間や休日で受診するか迷った場合は、#8000に相談する方法もあります。
ただし、緊急性が高いと思われる症状がある場合は、相談を待たず119を利用しましょう。
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