「ドアに指を挟んでしまった!」「引き出しを閉めたときに子どもの指が入っていた…」
子どもが指を挟むと、強く泣いたり、指が赤く腫れたりして心配になりますよね。
軽い打撲だけで済むこともありますが、強く挟んだ場合には爪や指先の組織が傷ついたり、骨折したりすることもあります。
この記事では、子どもが指を挟んだときにまず確認すること、自宅でできる対処法、病院を受診する目安について分かりやすく解説します。
子どもが指を挟んだら、まず確認すること
まず、どの指をどのように挟んだのか確認しましょう。
- どの指を挟んだか
- ドアや引き出しなど何に挟んだか
- どのくらい強く挟んだか
- 指が腫れていないか
- 出血していないか
- 指の形が普段と違わないか
- 指を動かせるか
- 爪が割れたり浮いたりしていないか
- 爪の下が紫色や黒っぽくなっていないか
小さな子どもは「どこがどのくらい痛い」とうまく説明できません。
泣き方だけで判断せず、左右の指を比べながら見た目や動きを確認してみましょう。
腫れているときはどうする?
指が赤くなったり腫れたりしている場合は、冷たいタオルやタオルで包んだ保冷剤などを使って患部を冷やします。
保冷剤や氷を皮膚に直接当て続けるのは避けましょう。
冷やしている間も、指の色や腫れが急に悪化していないか確認してください。
出血しているときの対処法
皮膚が切れて出血している場合は、傷口が汚れていれば流水でやさしく洗い、清潔なガーゼなどで圧迫して止血します。
強く挟んだ場合は、小さな傷に見えても爪の下や指先の組織まで損傷していることがあります。
圧迫しても出血が止まらない、傷が深い、皮膚が大きく裂けている場合などは医療機関を受診してください。
爪の下が紫色・黒くなったら?
指を強く挟むと、爪の下に血がたまり、紫色や黒っぽく見えることがあります。
これは爪の下で出血している可能性があります。
範囲が小さく痛みも落ち着いている場合もありますが、次のような場合は医療機関への相談を検討しましょう。
- 爪の下の内出血が広い
- 強いズキズキした痛みが続く
- 爪が割れている
- 爪が浮いている、または外れかけている
- 指先が強く腫れている
家庭で針などを使って爪に穴を開け、血を抜こうとするのは避けてください。
傷口から感染する可能性があるほか、爪の下や骨の損傷を見逃してしまうことがあります。
骨折しているかどうかは見た目だけでは分からないこともある
子どもの指を強く挟んだ場合、骨折している可能性もあります。
特にドアなどに指先を強く挟んだ事故では、爪の周囲の傷と骨折が同時に起きることがあります。
次のような状態がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 指の形が明らかに変わっている
- 腫れが強い
- 指を動かせない、または動かすと強く痛がる
- 触れるだけでも強く痛がる
- 爪が大きく損傷している
- 出血を伴う強い挟み込みだった
「動かせるから骨折していない」とは限りません。強く挟んだ場合や判断に迷う場合は、医療機関で診てもらいましょう。
こんなときは早めに病院へ
次のような場合は、家庭だけで様子を見ず医療機関への受診を検討してください。
- 指が明らかに変形している
- 強い腫れがある
- 痛みが強く続いている
- 指をほとんど動かせない
- 出血が止まらない
- 傷が深い、または大きく開いている
- 爪が割れたり外れたりしている
- 爪の下に広い内出血がある
- 指先の色が白い・青紫色など明らかにおかしい
- 指先の感覚がおかしい
指の一部が大きく損傷している、出血が非常に多いなど重いけがの場合は、速やかに救急要請や医療機関への受診を検討してください。
子どもが指を挟んだときにやってはいけないこと
無理に指を動かさない
「動かせるなら骨折していないかな?」と何度も曲げ伸ばしするのは避けましょう。
強く痛がる場合は無理に動かさず、楽な状態で受診してください。
爪の内出血を自分で処置しない
爪の下が黒くなっていても、自宅で針などを刺して血を抜くのは避けましょう。
変形した指を自分で戻そうとしない
指が曲がって見える場合でも、引っ張ったり元の位置へ戻そうとしたりしないでください。
骨折や関節の損傷がある可能性があるため、そのまま医療機関を受診しましょう。
受診するときに伝えたいこと
医療機関では、けがをしたときの状況も重要な情報になります。
- いつ指を挟んだか
- 何に挟んだか
- どの指を挟んだか
- どのくらいの勢いだったか
- 出血があったか
- 腫れが強くなっているか
- 指を動かせるか
時間とともに腫れや爪の色が変わってきた場合は、スマートフォンで写真を撮っておくと経過を伝えやすくなります。
指挟み事故を防ぐためにできること
子どもの指挟み事故は、ドアや引き出しなど身近な場所で起こります。
子どもは大人の行動をまねしたり、自分でドアを開閉したりするようになるため、成長に合わせて対策を見直しましょう。
- ドアの開閉前に子どもの手の位置を確認する
- 必要に応じてドアの指挟み防止グッズを使用する
- 引き出しや収納に安全対策をする
- きょうだいがドアを勢いよく閉めないよう伝える
- 折りたたみ家具や遊具の可動部分にも注意する
特にドアの蝶番側は、指が入った状態で閉まると大きな力がかかるため注意が必要です。
休日・夜間に受診を迷ったら#8000
「腫れているけれど今すぐ病院へ行くべき?」「朝まで待っていい?」と迷う場合は、休日・夜間の子ども医療電話相談「#8000」も利用できます。
#8000の実施時間は都道府県によって異なります。
出血が非常に多い、指が大きく損傷しているなど緊急性が高い場合は、相談を待たず救急要請を検討してください。
#8000はどんな時に使う?子どもの夜間救急相談を分かりやすく解説
まとめ|指を挟んだら爪や指の形まで確認しよう
子どもが指を挟んだときは、腫れだけでなく、出血、指の形、動き、爪の状態まで確認しましょう。
軽い打撲に見えても、強く挟んだ場合には爪の下の損傷や骨折を伴っていることがあります。
指が明らかに変形している、強く腫れている、指を動かせない、爪が大きく損傷している、出血が止まらないなどの場合は医療機関を受診してください。
判断に迷った場合も、無理に家庭だけで判断せず医療機関や相談窓口を利用しましょう。
子どものけがで受診するか迷った場合は、こちらの記事も参考にしてください。
参考情報
- 日本小児科学会「Injury Alert(傷害速報)」
- こども家庭庁「母子健康手帳情報支援サイト・こどもの病気やけが/事故の予防」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を目的としたものではありません。けがの状態や事故の状況によって必要な対応は異なります。判断に迷う場合は医療機関へご相談ください。


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